2020年2月28日公開

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ

地球最后的夜晩/LONG DAY'S JOURNEY INTO NIGHT

1382020年2月28日公開
ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ
3.5

/ 47

17%
40%
23%
17%
2%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(14件)


  • moritama

    4.0

    深く美しい心の闇への旅

    久しぶりに物語から解放された映画を見た。 ゴダールやルイマルのヌーヴェルヴァーグに近い印象。 物語の起承転結を追おうとすると訳分からなくなってしまう。 時間からも空間からも解放された映画。映画ならではのマジックを体験するといってもいい。 映画途中から3Dになるというのも前代未聞。 どういう合図で3D眼鏡を掛けたらいいのかなと思っていたら、冒頭に主人公が眼鏡を掛けたら3D眼鏡をかけてください、とテロップが出る。 おしゃれ過ぎるではないか! 美しい映像で過去の記憶をたどる前半の2Dの部分が1部、3Dになってからが2部というくらい映画がガラッと変わる。 後半の3D部分はワンカット(風)で描かれ心の闇深く主人公と旅をすることになる。ドルビーアトモスの立体音響とともに立体的に描かれる映像がより幻想的。 リフトに乗り、闇の奥底にある街に降りていくシーンはワクワクしてしまう。 夢か現実なのか考えることは意味がない。 ただ、目の前の映像を受け入れるのがいい。 郷愁誘う夜の街を彷徨う感覚が何と気持ちいいこと。 音の使い方も印象的。 水の滴り落ちる音、中島みゆきの「アザミ嬢のララバイ」、カラオケを歌う音、ゲーム機の音、ビリヤードの球をつく音、どの音も心地よく印象的。 最後、カメラが天地逆転するが、夢から現実に戻るという事なのか、 より、夢の奥底にはまり込むのか、 こうなれば、もう、身も心も委ねてどっぷりとはまり込んでいたくなる。 次世代を担う監督の登場に嬉しくなる。 2D版も上映しているが、追加料金払ってでも3D版を見るべき! 星は4.5です。

  • nn1********

    5.0

    一口寸評

    久々にめまいがするほどの映像美を体感した。 中国第8世代、詩人でもある監督(脚本も)が、29歳時に製作した長編第2作目である。 彼が敬愛するアンドレイ・タルコフスキー監督の諸作を連想させるロケーション、長回しのカメラワーク、水と火のモチーフ。 単なるエピゴーネンとは言わせない。 138分中、後半約60分が3Dという変わった趣向。 観客に眼鏡をかけさせる合図がお洒落で、しかもそこからはワンシーンワンカット。 儚い宵闇のような映像マジックに痺れた。 ファム・ファタルを探す40がらみの凱里の男が、現実と夢の世界を往還する王道のストーリー。 粗筋を書くと野暮になる。 中国の知的なるフィルムノワール、ここに極まれり、といったところ。 長編デビュー作『凱里ブルース』(15)も近日公開、早く見たい。 物語的には若干物足りないが、映像に完全にノックアウトされたので、満点の5★を献上する。

  • Dr.Hawk

    3.0

    ネタバレ記憶が脳を旅するとき、時間軸は存在しない

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mov********

    5.0

    夜の果てへの旅

    明確な二部構成で現実の断片から混濁した記憶の迷宮へと移行する 観客を異界へと誘う手際もとてもスマートで気が利いている タルコフスキーとウォン・カーウァイと村上春樹のミクスチャーみたい

  • tat********

    5.0

    夢幻の旅

    3Dで観ましたが映画内映画としてタイトルが映し出される時に異空間に入り込んでいくイメージとしては有効でした。しかし後半60分を見終えた時、あえて3Dに固執することも無いのかなと感じました。 この映画特にストーリーを追う必要は無く夢幻の空間を主人公と同期し、体感する映画で自分は心地良い時間でした。 後半60分の長回しで表現される閉鎖された空間に於いて過去の自分と出会い、2人の同じ名を持つ女との演劇的な空間は、タルコフスキーのストーカー、ウオンカーウアイ&クリストファードイル、リンチ、デパルマ的であり映画的な記憶に溢れた刺激的なものでした。 ビーガン監督の手中でまんまと踊れされ確実にカオスでオリジナルな異空間に魅了されました。 本作の反響に呼応してデビュー作も近日公開との事。こちらも40分の長回しがあるとの事。 この才気溢れた若手監督は既に自分のスタイルを獲得しており次が楽しみな監督となった。

  • SHINJI

    1.0

    一回じゃ分かりません

    私のように点数の高さにつられて見てしまう人も多いと思うので調整のため投稿。映像は綺麗です。雰囲気もいいです。でもそれ以外の良さが私には分からなかった。初期のヴェンダースがインランドエンパイアを撮ったような作品って感じ?もしくはヌードのない美しき諍い女?哲学的雰囲気ですが私には伝わりませんでした。3Dは全く必要無しです。観賞は2Dで充分です。体調バッチリで見てください。コロナが怖い方は、この映画で時間を使わない方が良いでしょう。以上です。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ墨緑的夜♪

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ken********

    3.0

    なんだったんだろう

    12年振りに故郷へ戻ってきた男が迷い込む世界。 後半の街の映像が幻想的。ほんと迷宮に迷い込んだ感じ。 一体何を観せられたんだろうね。

  • ron********

    3.0

    夢を見ているみたいな映画

    中国新世代の若き鬼才ビー・ガン監督によるヒューマンドラマ。 父の死をきっかけに、12年ぶりに故郷へ帰って来たルオ・ホンウ。 そこでは、他界した幼馴染みを思い起こすと同時に、長い間、彼の心から離れることのなかったある女性のイメージが付き纏うのだった。 出演は「ラスト、コーション」のタン・ウェイ、「背徳と貴婦人」のホアン・ジエ、「妻の愛、娘の時」のシルヴィア・チャン。 本編の後半60分は、3D・ワンシークエンスショットという挑戦的な手法が用いられている。 原題「地球最后的夜晩」 中国=フランス合作映画 配給はリアリーライクフィルムズ=ドリームキッド 2018年作品 上映時間138分 2Dで鑑賞。 うーん。。。 良く分からなかった。。。 直接的な描写は非常に少なく、間接的なシーンが非常に多い。 エロティックではないですが、とても官能的です。 たしかに後半のワンショットは見ごたえあります。 が、この60分の長回しの意味はなんなんでしょうか。 頭悪いから、ちょっと理解できなかった。 別に長回ししんでもいいやん。って思ってしまった。 りんごを食べるシーンも最後まで食べて。。。長い。 ここまで表現して、何がいいたいのかわからんかった。 映像と作品の雰囲気と音楽はかなりいいし、美しい。 ただし、描写が間接的なので、設定もストーリーも理解しずらい。 てか私には理解出来なかった。 非常に哲学的。。。?幻想的な映画だと思います。 映画の雰囲気に入り込めなければ、全然わからんと思う。 特に後半のワンショットは、雰囲気だけで観ている感じ。 合わなければ、ずっと消化不良のままでしょう。 たぶん寝てしまいます。 てかちょっと寝てしまいました。 セリフが変なんですよね。 成立してないというか。 わざと成立させてないんですが。 キャッチボールしてるんですが、一回一回別の球を投げているような。。。 噛み合ってそうで、噛み合ってないんですよ。 まあ、わざとなんですが。 たしかに、夢ってこんなこと話しているかもしれないと思った。 たしかに、目が覚めてから思えば訳のわからない会話をしている。 例えば、 設定不明の友人「一昨日の二日後に、パチンコ屋に行ったら中耳炎って言われてん」 自分「そりゃ凄いやん!あの時の西村まさ彦のガッツポーズはパーやったな!」 とか。。。 なんかそういう会話。 実際にあったセリフで、 「キスしていい?」 「月が明るいって思うならしていいよ」 「残念だけど、今夜は少し陰っている」 というセリフがあるんですが、こんなイメージ的なセリフばかり。 3D・ワンシークエンスショットってなんだ?って思ったけど、途中から3Dメガネをかけるんですね。 主人公が映画館で3Dメガネを装着するタイミングに合わせて、観ている観客(我々)もメガネをかけるという仕掛け。 こういうのは初めて。 観た劇場は2Dでそれを体験出来なかったのは残念でした。 その後、60分の夢と現実の狭間を旅するようなワンカットトリップへ突入する。 まあ、ほんまなんか夢を見ているみたいな映画です。 寝ている時に見る夢。 そして、詩を映像にしたような映画。 とても感覚的。 ダメだった。 理解出来んかった。 でも、周りの音が凄くいんです。 遠くで聞こえる歌謡ショーの音とか、足音とか。 ハマればかなり好きでしょうが、多くの人がハマりにくいでしょう。 かなりカルトです。 ともあれ、中国の新生監督の今後に期待ですね。 興行的には、現段階で上映館数11館と少ない。 アート系単館ロードショー作品です。 映画ファンの間ではちょっと話題になってますが、一般的には浸透していない。 内容的に万人に受ける映画ではないので、一部熱狂的ファンが生まれそうですが、興行的に大ヒットとはいかないでしょう。 コロナ影響で映画館にも人が入っていないので、ヒットは難しい。 公開のタイミングが悪かったですね。 最終興行収入は600万円と予想。 星2つ(5点満点) ★★

  • acc********

    4.0

    ネタバレ哲学的に解釈する必要がある映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • おすむすだん

    5.0

    ごちゃまぜ物まね映画かと思いきや、傑作。

    『この夜の涯てへ』より原題の『イン・トゥー・ザ・ナイト』の方が、この映画のカンジですね。最初、映画館の音のレベルが大きすぎるのかと思ったが、これはそのような温情設計だったようだ。音が状況説明しているし詩情豊かにしているし、抒情、郷愁、それらを増している。セリフ回しが村上春樹の小説のようだなと思い、これは失敗だったかなと思いきや、60分長回しに入り、夢のフィールドに入りワンカット映画特有の体験型映画、夢の中をさまよい輪郭をゆき、居心地が良かった、もう一度見たい・いや。行きたいというべきか。  タルコフスキー映画のコップや、水や、リンゴや、あからさまな真似が出てきて笑ってしまうくらいだが、これがいいのだ。村上春樹のパラレルワールド、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』の世界観あり、『千と千尋』の夢の世界があり、侯孝賢、エドワードヤンの郷愁、原風景あり、豊饒な夢の世界だ。夜、ロープワークで夢の世界に降りていくシーンは、圧巻。たゆたい、なつかしく、ここちよく、われも、じかんもわすれて、たのしめた。  アザミ嬢のララバイの。冒頭部分が、あんなにノスタルジックに湿った音だったとは。

  • mas********

    2.0

    3Dの必要ないよ。。。

    新宿ピカデリーで観ればよかった。。。 別段、3D料金払ってまで観る物語でもなかったし。。。 時系列が分かんない。 ファム・ファタル的な女を探し求めているのは、分かるけど。 雰囲気だけで、訳分かんない。 中島みゆきの「アザミ嬢のララバイ」が着メロと、映画館でのシーンで流れたのが気になった。。。。 シルビア・チャンの扱いもなぁ。。。 予告編が一番、ムードを感じて良かった。。。 私は、残念だった。。 ほかの方は褒めてますね。

  • Kainage_Mondo

    4.0

    “本編” のムードに浸る心地良さ。

    カラオケと歌謡の集い まで時間があるから映画でも観てくる ・・・ そんな流れで ルオ・ホンウ ( ホアン・ジュエ 以下敬称略 ) が映画館で 3Dメガネ をかけるシーンがあり、それが観客への合図 = ここで 3Dメガネ を掛けてね ! と教えてくれる訳だが、シネ・リーブル梅田 は 2D上映 でメガネなど無い ( 笑 ) 。どうせ大差ないわ~ と思いつつも悔しい気持ちで見詰めていると、本作のタイトルが字幕で初めてど~んと出るのだね~ これ以降が “本編” なのだった。 そこに至る前半も軽~く 1時間以上はあったと思う。絵的に面白いシーンが鏤められてはいたが、それを頼りに映画に貼り付いていないと 興味の糸が途切れそうな代物で、結局、前説程度の意味しかなかった。前半が無かったとしても、本編 1時間 で十分満足したかも知れない。 ビー・ガン監督 が 流行りのワンカットに拘って本編を撮ったのは偶然か ? こちらは 1時間 ほどだがワンカットに見えたし、何より、冬の夜に沈んだ街のシュールな雰囲気が素晴らしかった。人の出入り、小洒落た台詞の遣り取り、どうやって撮ったのか ? と思わせる空中の移動シーン等など、あの街のあの夜の不思議なムードに浸る心地良さ を体験できただけでも、本作を観た甲斐はあったと思う。物語は まぁ~ 措いて、ね。 【 余談 】 少年との卓球の試合は微笑ましかったが、青年のビリヤードシーンは中々の緊張感だった。しくじったら全編撮り直しだろうから、半端ない緊張感が画面から伝わって来ていた。

  • Amaterasulover

    4.0

    夜の国の映画

    ビー・ガン監督の映画 日本では公開していないようです ある男の 忘れられない女との想い 夢の中なのか? 現実なのか? エンドレスでつづく物語 自分に合っていないけれど 自分の本能を突き動かすフェロモンを発する異性 それにしても 中仏の洒落れ具合の融合が良い トラン・アン・ユン監督の ノルウェイの森の 湿度を思い出す 中仏の洒落れた融合と言えば ゴダールを思い出す ゴダールが思想的で昼だとすれば ビー ガンは幻想的で夜 この手の映画は やっぱり異性と観たい 夏は 夜は短いけれど やっぱり濃密さがある 夜の国の映画です ♪

1 ページ/1 ページ中