レビュー一覧に戻る
ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ
2020年2月28日公開

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ

地球最后的夜晩/LONG DAY'S JOURNEY INTO NIGHT

1382020年2月28日公開

nn1********

5.0

一口寸評

久々にめまいがするほどの映像美を体感した。 中国第8世代、詩人でもある監督(脚本も)が、29歳時に製作した長編第2作目である。 彼が敬愛するアンドレイ・タルコフスキー監督の諸作を連想させるロケーション、長回しのカメラワーク、水と火のモチーフ。 単なるエピゴーネンとは言わせない。 138分中、後半約60分が3Dという変わった趣向。 観客に眼鏡をかけさせる合図がお洒落で、しかもそこからはワンシーンワンカット。 儚い宵闇のような映像マジックに痺れた。 ファム・ファタルを探す40がらみの凱里の男が、現実と夢の世界を往還する王道のストーリー。 粗筋を書くと野暮になる。 中国の知的なるフィルムノワール、ここに極まれり、といったところ。 長編デビュー作『凱里ブルース』(15)も近日公開、早く見たい。 物語的には若干物足りないが、映像に完全にノックアウトされたので、満点の5★を献上する。

閲覧数882