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映画 プリキュアミラクルユニバース
2019年3月16日公開

映画 プリキュアミラクルユニバース

702019年3月16日公開

サーシャ

1.0

ネタバレ単純な子供向け作品でないからこその評価

この作品の主たるユーザー層が就学前女児であるとはいえ、昨年のシリーズにおいて性差をはじめとして様々な「挑戦」をして発信を続けてきたものの後継作品です。 作品に興味を持った児童・生徒・学生・大人層が劇場に足を運び、出費をし、期待を抱いて劇場のシートに腰を沈めることに何ら違和感などなく、それぞれの立場から感想を述べることを「場違い」と断じられる筋合いはありません。 「子供は大喜びでした」などという 大手の通販サイトの玩具レビューのような発信は、さして参考になりません。 春の劇場版は新人プリキュアのお披露目と 先輩プリキュアとの交流を前面に出した上で、諦めることなく巨悪and/or困難に立ち向かい、解決し トラブルの元(主としてモンスターや半グレの妖精)の心を浄化するというのがキモです。 今回は「ミラクルライト」がプリキュアを応援する人々の「心の灯火」のような位置づけから「ピンチに陥った際に都合よく供給されるチートな小道具」に格下げされてしまったことにも問題があったと思います。 ピトンの心の翳りの背景・遠因、宇宙大魔王(笑)の悪事の動機に関する描写も殆ど無く、粗雑な作画とコミックの「吹き出し」を介して会話するプリキュアを頻出させ、徒に時間を浪費していました。 結局何が言いたかったのか 心に「ストン」と落ちてこない。 自然な形で身を乗り出し、思わず応援したくなるように作品世界に「引きずり込む」演出が出来なかった(或いは怠った)スタッフの 力のなさを嘆くばかりです。 (以下蛇足です) 子供さんに較べて高いお金を払っている。 とはいえ占有する(座席の)スペースは大人も子供も同じ。 それにも関わらず作品のキーアイテムである「ミラクルライト」は子供にしか配られない。 作品単体の面においても、観客に対するアプローチの側面においても、今後少なくない課題を残してしまったと思います。

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