レビュー一覧に戻る
THE GUILTY/ギルティ
2019年2月22日公開

THE GUILTY/ギルティ

DEN SKYLDIGE/THE GUILTY

882019年2月22日公開

Wildside

4.0

想像力を働かせる楽しさ

最初に言っておこう。 この映画には場面転換が全く無い。誇張でも何でもなくあってもせいぜい二部屋だ。そして観終わった観客は静かに驚愕するだろう。こんなワンシチュエーションでここまで面白い映画を作れるのかと。 舞台は警察の緊急通報司令室。日本で言ういわゆる110番受信センターだ。そこで何かワケ有りで左遷された様な警察官が受けた110番からドラマが始まる。 主な出演者は電話の声のみ。本当に姿は一切現さない。しかしその主舞台が緊急通報司令室なもんだから、観客は全く違和感を覚えず、むしろその当然な電話の声のやりとりのみのシチュエーションで主役の警察官と完全に同化し、電話の向こうで助けを求める声と周りの音のみで、一生懸命想像力を働かせて場面を思い浮かべるのだ。好みもあるかもしれないが、その想像力を働かせながら鑑賞するのが無茶苦茶スリリングで楽しい。 こうなると物語がどう転ぶのかが1番のポイントになるが、そこは映画を観てのお楽しみ。微かな事前情報も無い方が楽しめると思うので何も触れないでおきましょう。 古くは「12人の怒れる男達」から2002年の「フォーンブース」などワンシチュエーションでハラハラさせてくれる映画が有りましたが、本作も見事な脚本で観客をあっと言わせます。 何ならラジオドラマや舞台、小説でも成立する内容じゃないかと思います。このワンシチュエーションでよくぞここまで面白く出来たもんだ、と、そういう意味のやられた感で満足できる映画です。天晴!

閲覧数2,138