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トイ・ストーリー4 (2019)

TOY STORY 4

監督
ジョシュ・クーリー
  • みたいムービー 1,197
  • みたログ 7,260

3.30 / 評価:5,804件

あえて4として作る内容ではなかった

  • nya***** さん
  • 2019年8月23日 1時15分
  • 閲覧数 1097
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

この作品の説得力に欠ける部分は評価の高いレビューを見ていただければ大体説明されていると思います。

私自身映画を見るときはそういった部分はどちらかというと気がつかないタイプで後から指摘されてから納得するような人間です。
ただ最近のディズニー映画はこんな私でさえツッコミを入れてしまうような矛盾だったり、説得力のない描写が多い気がします。

前提を壊すのは構いません、ただそれが強固なものであればあるほどそれを覆す描写は難しいものです。

例えば今回の件に関しては例をだすと、ドラゴンボールの孫悟空は敵であっても強い相手とは戦いたいしワクワクしながら戦うキャラクターですが、それが戦わないならそれに越したことは無いし話合いで解決したいというキャラクターに変えようとしたらどれだけのシナリオを用意しなければならないのか。
キャラクターのアイデンティティを変えるという事はそういうことなのです。

ではそれに見合った描写がこの作品に十分に用意されていたかといったらそうではありませんでした。
3作目ですでに遊ばれることは無くなっていたにも関わらず、保育園に運ばれた仲間を説得し、連れ戻してまでアンディの家に帰ろうとしたウッディ。
それ程まで強い意志を持っていた彼が今は遊ばれなくなったとはいえ、まだ遊んでくれる可能性だってあったはずの環境を捨ててボーと一緒にいることを選択させるには今作の内容では無理があります。

製作陣はウッディとボーの物語を書きたかったのでしょう?
(製作陣は当初ウッディとボーの物語を作りたかったがそれ以外の事は考えていなかったという逸話から)
だったらボーと別れてからの9年間ウッディがどんなにボーに想いを馳せていたか、ボーもそうだったかを描写して完全な玩具の恋愛映画にしてどうしてもウッディはボーと一緒になりたかったから彼女の元に残ったという内容にしてくれた方がよっぽど納得がいったでしょう。

大体彼らは玩具なのですから人間に重ね合わせる必要はないと思います。確かに玩具に意思があるならそれは彼らの気持ちを尊重したいですよ。
しかし尊重した結果、玩具が自分の意思で子供の元を自由に離れる世界になったら、それがまかり通る世界になってしまったら?
そうなったらトイストーリーの1~3作目の世界は果たして存在することは出来たのでしょうか?
(ここまで書きながら3ではアンディの持っていた軍人さんの玩具が普通に次の持ち主を探しに飛んで行ったなと思いつつ)

肯定派の人達にはウッディの幸せもそうですが、果たしてあの結末が子供と玩具にとって本当に良かった事なのかもう一度考えてもらいたい。

冒頭で流れたトイストーリーの「君はともだち」
とうとう友達の元を離れてしまったウッディの事を思うと大分意味合いも変わってしまいますね。
あえて流したという事は何かしらの意味は込めたのでしょうけど。

さて、ここまでこの映画に対する不満を書きなぐりましたが、映像に関しては非常に良く出来ておりその描写の説得力には目を見張るものがあります。個人的には1作目のあの玩具のような世界観も好きですけどね。

2作目から伝統になりつつあった適役の救いの無い結末も無くなったのは個人的には良かったと思います。最後のギャビーギャビーの描写は単純だと思われるかもしれませんが胸が熱くなりました。

フォーキーという新しいキャラクターも玩具の概念や考え方に深みを与えるいいキャラクターでした。ただシナリオの流れを作る便利屋さんで終わってしまったのが非常に残念ですね。
最初に予告を見た時は普通にウッディとフォーキーがお互いの存在を通じて成長し合うストーリーだと思っていました。
最近のディズニーでも見られるようになった予告詐欺も何とかして欲しいです。

個々の受け入れられなかった要素が強いだけであって作品自体の完成度は高いので、トイストーリーの続編というよりスピンオフ作品等の枠組みで矛盾点や説得力が必要な部分を除いてあげていたらこの作品も日本で多くの方に受け入れられたかかもしれません。

最後になりますが、肯定派と否定派の方は喧嘩しちゃ駄目ですよ。
肯定派は何故否定されていた部分が気にならずに楽しめたのかを考えるきっかけに、否定派は楽しめなかった映画でも隠された魅力を知るきっかけにしましょう。気に食わないから相手を否定するっていうのが一番損ですよー。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • 切ない
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