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ダンスウィズミー
2019年8月16日公開

ダンスウィズミー

1032019年8月16日公開

ポンコツ

1.0

ネタバレ看板に偽りあり

物語の梗概は敢えて後述。 昭和生まれのオッサンである当方が「体が勝手にミュージカル」のコピーを見て真っ先に浮かんだのが、同様の設定を持つ『いなかっぺ大将』の風大左衛門。大ちゃんの様に服を脱ぎ出すまでは当然しないだろうが、さて、どんなコメディになるのやら。 結論から言うと、大ハズレだった。 プレゼンで後催眠が発動して、会社のみんなが一緒に歌い踊り始めて違和感が。 催眠にかかったのは静香一人の筈なのに? …と思ったら、全て催眠状態の静香の妄想で。 これが大いに疑問。 本格ミュージカル映画なら一切問題ない。 でも、この映画はコメディであって。 そんな本格的に見せる必要は一切無いのよ。 むしろミュージカル体質が故に会社でもレストランでも我知らず暴れ回ってしまうドタバタ劇だけ見せて欲しいのよ。 先述してしまうと結婚式二次会の場面でもシュガー『ウェディング・ベル』の歌詞に沿う様に静香が振られ女の代わりに勝手に歌い踊って暴れて台無しにしてしまうなら面白かっただろうに。 で、その体質の発動も田舎ヤンキーのシャーク団とジェット団紛いの対立辺りまで。その後はラスト以外はフラワーロックの様に反応して曲に合わせて歌うだけ。何だそりゃ。 物語の展開も切羽詰まった状況の割に「楽しそうで何より」な同行二人の珍道中になってから以降、ご都合主義が酷すぎる。 ・老催眠術師が名前を変えてドサ回りに行く先は静香の実家のある新潟。 ・見知らぬ土地で車が壊れても自動車整備工場を瞬時に発見。 ・路銀が尽きても直ぐに静香イアーは地獄耳でストリートミュージシャンを見つけてカネ稼ぎ出来ちゃう。 ・車もカネも騙し取られてもフェリーで意気投合した外国人のツアー客に拾われて事なきを得る。 ・ついでに、直前にこぼしたカップ焼きそばも偶然居合わせた散歩中の犬が「美味しく頂きました」してくれる。 ・札幌行きのヒッチハイクでは依頼した詐欺師紛いの探偵と遭遇出来ちゃう。 ・チケット代すら無くてもサラ金の取り立て連中に気前よく奢ってもらえる。 選曲も疑問。 何で昭和歌謡が大半を占めるのか。 まさか令和の映画で『ウェディング・ベル』を耳にするとは思わなかったよ。 それに、オサレなレストランで誕生日サプライズの後に演奏するのが『狙いうち』? いや、両方とも良い曲なんだけどさ。 他にもツッコミどころが山ほどあって。 ・夜逃げした老催眠術師の自己プロデュース能力が半端なさ過ぎる。 ・雰囲気イケメンの女たらしっぽいエピソードは不要だったのでは? ・ストリートミュージシャンの自主制作CDが1枚5000円。強気過ぎる。 ・その振られ女、車の中で何時間隠れていたのやら。しかも、どうやって最終目的地を知ったの? ・で、結局レストラン破壊した弁償金は払えたの?家財道具売っ払ったくらいじゃ全然足りないよね?一流企業らしい会社も辞めちゃったし。 ・フリーターの元助手も、とても開業できる様なカネ持っているように見えないよなぁ。 という訳で。 ミュージカルコメディではなく、昭和歌謡ショウ風味の凸凹コンビ誕生物語。 悪く言えば、無駄の多い昭和歌謡MV集。 演者達の頑張りは認めるが、評価の加点とするには至らず、星1つ。 「細けぇことはいいんだよ」という方には、まぁオススメ…………し難いなぁ。やっぱり。

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