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映画 少年たち
2019年3月29日公開

映画 少年たち

1042019年3月29日公開

サンゴ

3.0

ジャニー喜多川さんの夢の総決算

ストーリーがめちゃくちゃで何の脈絡もなく歌って踊るトンデモ映画、ジャニーさんの夢の具現化走馬灯と聞いていたので、相当覚悟して見た。 映画自体は本当にそのとおりだったんだけど、つまらないというよりは、あっけにとられる感じで、なんだろう? めちゃくちゃだけどちょっと好感のもてる映画に仕上がっていた。 ここまでめちゃくちゃなのって、舞台ではよくあるけど、映画では珍しいのでは・・・B級ミュージカルの舞台を見に来た気分で見てるとちょうどいいかも。 主役はSixTONESの6人っぽい。中でも京本大我くん(京本政樹さんの息子)と、ジェシーくんが中心。 Snow Manの6人がライバル役で、あと関西Jr.数人、他のJr.たちもちょこちょこ出てくる。ユニフォームが赤青黒と色分けされているのでわかりやすい。 鬼看守役で関ジャニ∞の横山裕さんが出てくるんだけど、年齢がまったくわからない。設定年齢だけでも教えてほしかった。横山看守は相当かっこよかったです。 メインストーリーは鑑別所に入っている男の子たちの青春ドラマ。 一人の男の子の嫁がもうすぐ出産することになって、どうしても出産の時ついていてやりたいから脱走するとか言って、それでみんなが協力することに・・・ いや奥さんそんなことしてほしくないだろうよ。 本気で奥さんと子供のためを思うなら、一日でも早く正式に出所することしかないじゃないか・・・と思うのだけど、誰もそんなことは言わないで協力する。 で、脱走で混乱している時に塀によじのぼった主役の京本大我くん、落ちて死亡。あっさり。 で、十数年後? なのかどうかすらわからないが、相当な年月がたった後、彼らが入所していた奈良監獄はリニューアルされホテルに。 そこにやってきた鬼看守の横山さんとその息子(中学生ぐらい?)。 老けメイクもしないでそのまんまなので、横山さんが一体いくつなのかさっぱりわからない。 息子が十五歳ぐらいだとすると、40歳ぐらいなのだろうか・・・看守時代が40歳ぐらいだと思ってたけど・・・当時生まれた設定で55歳ぐらいなのだろうか・・・わからない・・・ かつての少年たちは全員まともな仕事をして幸せそうにしているのだけど、あれが本人たちなのか、別人設定なのかもわからない。 死んだはずの室龍太くんが生き返っているので、あれは死んでいなかったのか?とも思うけど、単なるアナザーワールドなんじゃないかとも思う。 そこで唐突に行われるミュージカルシーン。 それまでのミュージカルシーンは一応鑑別所に入っていた男の子たちが歌い踊っていただけなのだけど、この十数年後のミュージカルシーンは、それまでまったく出ていなかったJr.の子たち、メインキャラよりも数歳下の子たちがスーパー華やかな衣装で歌い踊っている。 何の脈絡もないし、何の説明もない。やたらキラキラしている。 そのキラキラシーンが終わると、年齢設定が皆目わからない横山さん再び登場、かつて京本大我くんが書いていたノートの似顔絵を懐かしそうに見ている。 途中白紙になったと思うと横山さん停止。 え? なにこれ? もしかして死んだ? まさか・・・いきなり寝ちゃっただけのような・・・だって何の前触れもなく死ぬ? 特に苦しそうでもなかったし・・・ウッとはいったけどそれにしても・・・ と謎を残しつつも、たぶん死んだっぽい。 なぜそこで死ぬ。そんな急に。 最初から最後までこの調子で、これを映画として評価するのは非常に難しい。 でも、見終わった後、何がなんだかわからなかったけど、なんかもう一回見てみたい。とも思った。 ジャニー喜多川さんが死ぬ間際まで夢に見ていた世界の総決算なんだろうなあと。 映画としては破綻してる、ただそこにあるキラキラしたものは、なんかやたらに情熱的でなんか好感がもてる。 わけはわからないけど、つまらなくはない。 めちゃくちゃだけど、なんかもう一回見てみたい気がする。 そういう不思議な映画でした。

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