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名探偵ピカチュウ (2019)

POKEMON DETECTIVE PIKACHU

監督
ロブ・レターマン
  • みたいムービー 989
  • みたログ 3,615

3.90 / 評価:2,745件

四十路男今更ピカチュウに心奪われる

  • 月光雀 さん
  • 2019年5月4日 14時17分
  • 閲覧数 8213
  • 役立ち度 92
    • 総合評価
    • ★★★★★

  この作品を鑑賞するのは、結構抵抗がありました。
  その理由を箇条書きで挙げていくなら

1 ピカチュウは勿論知っているが、ポケモンはズブの素人。

2 字を読むのが面倒なので、普段洋画は極力吹き替えで観るのだが、
  声優初挑戦の「竹内涼真」氏が主演ということで不安しかない。

3 ピカチュウが名探偵になると言われてもピンとこない。

4 少なからずB級作品の香りがする。

  とにかくこの手の映画は、子供も楽しめなければならない訳で、
  くだらなさに突き抜けてしまうと、いい歳した自分は溜息で呼吸
  するはめになります。
  また個人的に以前観た「テディベアが歩いて話す」という設定の
  超ド級下品映画「テッド」に似た雰囲気を感じており、嫌な予感
  ばかりが先行していました。

  我ながら本当に「なら観なければいいのに」と思いますし、
  レンタルDVDが出るまで待とうともしたのですが

  封切り当日の私は、身悶えする程に暇でした。
  
  ただそれだけの理由で、大好きな映画館へ足を運ぶことに。
  不安要素を少しでも減らすため、仕方なく「字幕版」で鑑賞した
  のですが、ここのレビューを拝見していると案の定、竹内涼真氏
  はど下手糞だったとの事で、選択は成功だった模様です。

  肝心の内容については、まず人とポケモンが共存している世界観
  に新しさを感じました。私はポケモンGOすら遊んだ経験が無い
  ため「ボールで捕まえたり」「呼び出して戦わせたり」の展開を
  序盤のみにしたのにも抵抗は感じません。
  その後のライムシティの描写は、ただただ圧倒的なクオリティで
  感心しきりでした。
  
  そして1体1体のポケモンがいちいち個性的で、愉快な気持ちに
  させてくれます。基本みんな「ちっこい」ので、非常に愛らしく
  もある。
  ただ作中では、ポケモンが一体どんな存在なのかという「生態」
  については、ほとんど語られていませんでした。
  気になって帰宅してからネットで調べたところ
  「たくさんの謎を秘めた不思議な生き物」
  「分かっていないことも多い」
  という曖昧な感じだったので「ポケモン」は「ポケモン」であり、
  深く考えるのは野暮だと思うことにしました。
  うん。それでいいです。

  父の死と過去の確執という、しんみりした展開からいよいよ満を
  持して登場するピカチュウ!
  そのあまりにも愛らしい・・他のポケモンとは明らかに別次元の
  いわば至高ともいうべきその存在感。
  心を一気に鷲掴みにされるというか・・その余りの「可愛さ」に
  ただただ見入るばかりの自分。
  例えが古くて恐縮ですが、昔アイ○ルのCMでチワワの可愛さに
  心奪われたお父さんみたいな・・
  とにかくその行動や仕草の全てが、非常に魅力的でした。
  見ているだけで「心和む」とは正にこのこと。
  「おっさん声」も言葉使いも、絶妙なギャップがあっていい味出
  しています。
  先述した「テッド」とは違い、下ネタに走っていないのも好印象。
  口の動きが「ピカ」「ピッカ」「ピカチュウ」とは明らかに違い
  ますが、そんなのは小さいことですw
  
  頭の帽子といい  
  主人公の肩に乗っている様子といい
  「ああ気持ちいい~」みたいなベタベタユーモアといい
  怯えながらのおっさん声「ピカピカ」といい・・

  隅から隅まで最高でした。
  そりゃ長年世界中で愛されてきたわけですよね。
  納得。心の底から納得です。  

  物語の内容については、シリアスとユーモアのメリハリがきちん
  とされていて、スケール感ある見せ場もしっかりとあり、残忍な
  シーンも人の命を軽く見るような展開もほとんど見当たらなかっ
  たので、老若男女全ての人が楽しめる出来栄えだったと思います。
  ポケモン同士の戦いがあまり無かったのも、個人的には気になり
  ませんでした。逆に「殺し合いではない、強さだけを競う戦闘」
  は緊張感を持たせるのが難しいはずなので、映画作品としてこう
  いう形を選んだのかもしれません。

  主人公の役者さんは、小さいCGキャラが相手なので一人芝居が
  多かったでしょうが、全く違和感無く合成シーンを演じていて、
  確かな演技力を感じました。
  
  映像も特にピカチュウの描き方があまりにも見事で高水準。
  ホログラフの描写も斬新でした。
  
  総評として
  ピカチュウを愛する人達が、ピカチュウを違う角度で愛でるため
  にこしらえた映画という印象で、私もまんまとそれに乗せられた
  格好です。
  
  50歳近くなって映画のキャラに心奪われるとは・・w

  お奨めします。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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