導かれてあること。
- 文字読み さん
- 2019年5月4日 18時19分
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2018年。ガス・ヴァン・サント監督。実在した辛口マンガ批評家の半生。酒浸りの毎日を過ごす男が交通事故で全身麻痺になり、絶望の淵から立ち直るまで。不思議な金持ちの男がつくる禁酒組織に入り、リハビリに表れたスウェーデン女性に恋をして、マンガが認められるようになる。
実話をもとにしているのだから、話の大半は事実なのだろうが、金持ちの男やスウェーデン女性といった主人公を導く人物の素性がよくわからない。従って、この監督の作品に独特の奇妙な「導かれてあること」のテーマが浮かび上がっている。導いている人が何者なのか、騙されているのではないか、と問うことはなく、とにかく導かれていくといろんなことが好転していく。
見ようによってはとてつもなく説教臭いのだが、人物の表情の陰翳を撮ることができるのはさすが。
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