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天気の子 (2019)

WEATHERING WITH YOU

監督
新海誠
  • みたいムービー 2,651
  • みたログ 1.8万

3.69 / 評価:15096件

狂った世界だからこそ、絶対観るべき映画

最初に結論から言えば、
ネット上で騒ぐ様な、駄作ではない。
むしろ、前作より、野心的で、疑問を呈し、
敢えて、物議を醸し出している作品であると。

そして、エンドロールで流れる
RADWIMPSの
『愛にできることはまだあるかい』の
歌詞の一句、一句に、観客は、噛みしめて聴き入り、
誰も、席を立とうとしなかった事。
この事実は、是非伝えたい。

嫌な予感があるとすれば、
前作監督作である『君の名は』より、
低評価が多くなるだろうなぁ・・・と。
重箱の隅を突っつく様な、
アンチなレビューが増えるだろうなぁ・・・と。

断じて、『君の名は』より、作品の質が劣ってはいない。
むしろ、質・作品のメッセージ性は前作より上であるのは、間違いない。
新海さんも、敢えて、前作を意識せず、
むしろ、否定し、前作のしがらみを解き放ったかの様な、
意気込みで、今作の制作に臨んだかの様に感じる。

アンチレビューで突っ込む内容で、予想されるのは、
ラストに感じ、誰もが、納得できない、すっきりしない、
終わり方に関し、否定的なレビューが増えるのでないかと。

しかし、少数派かもしれないは、
私的としては、納得できるラストであると思う。
敢えて、客に問いかけるかの様なラスト。
これも、新海さんなりの問いかけではないかと思う。

今作を観て思うのは、
狂った世界の中で、純粋さを貫き通す事の意味を、
伝えていると思う。

天候が狂い初めた世界。
東京という、孤独と危険と空虚さが充満した、現実の世界の中で、
希望を見出す世界を創り上げる事の意味。
この二つの世界の乖離が浮かび出し、
現実と希望の乖離・葛藤を浮き彫りにしている。
ある意味、カオス的な世界で、
希望・理想を貫き通す事は、
決してハッピーエンドにはならない設定に落とし込んで、
鑑賞後、僅かな不愉快さを残している。
これが、今でも(いい意味で)余韻として昇華している。

そして、
今作の主人公は、15歳の若者であること、
大人の勝手な都合・無理解さが、
若者の希望の芽をつんでいるかの様に伝えている。

こういう世界観は、
アニメという表現方法でないと、成立しない映画であると思う。

アニメだからできる、ファンタジーの領域。
アニメだからでいる、ファンタジーの奥に潜む現実。
どちらも、出しゃばってはいけない。

現実目線から言えば、
今作は実に残酷な内容であると思う。
しかし、不快感、あざとさは全く感じなかった。
そう思わせる程。現実と、ファンタジーの見せ方が
絶妙だったと証であると思う。

今作は、☆満点。
残念ながら、私達が居る世界は、
今作で描く世界と重なり、残酷な世界である思う。
否、残酷さが麻痺した狂った世界なのかもしれない。
それでも、希望に対し、渇望するのは何故だろうか?
今作を観て、観客に、痛烈な問題を投げかけていると思います。

そう考えると、
今作は、躊躇せず、堂々と、高評価をせざるを得ないのです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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