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ガルヴェストン (2018)

GALVESTON

監督
メラニー・ロラン
  • みたいムービー 148
  • みたログ 128

3.49 / 評価:98件

トラヴィスになれなかったよ

  • koukotsunohito さん
  • 2019年6月19日 10時39分
  • 閲覧数 205
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

裏稼業の男が少女娼婦と逃避行をするロードムービーだが、男ロイは病魔に侵されており死を確信している。少女ロッキーは養父を始末して“妹”を連れてくる。

疑似的な家族のような関係になった彼らだったが、ロイの命を狙う者によってそのつかの間のやすらぎさえも奪われてしまう。

単純なアクション物とは違って(アクションらしきものはほとんどない)、主人公たちとともにアメリカの田舎町を旅しているような気分になってくる。良作だと思って観ていたのだが、ラストが大いに不満。

心を通わせられた少女は追っ手に無残に殺されてしまう。ロイも捕われて拷問され辛くも逃げおおせるが大怪我を負っていて入院、そのまま御用。

やがて20年もの歳月が流れ、出所したロイは今は亡きロッキーの忘れ形見の“妹”と再会する。だが彼女はロッキーの妹ではなく、“娘”だった。

そこから男の復讐劇が始まるのかと期待を膨らませていると、嵐の中でかつてロッキーとともに訪れた海を見ているロイの姿を映し出して、なんと映画はそのまま終了。

えぇ~!?

そこは仇を討ちに行かなきゃダメだろう。最後にロイを爆発させなければ。

組織に殴り込みをかけて元ボスをぶっ殺して自らも討ち死にするか、たった独り生き残って寂しく立ち去っていくか。いずれにしろ泣けるエンディングになっただろう。なぜそうしない?『タクシードライバー』みたいなカルト映画になるチャンスだったのに、あんなふうに初老の男がただたそがれたまま終わってしまったら、残尿感がハンパなさすぎる。

だいたいあれほどロイを追っていたのに拷問しただけでほっておくとか、刑務所に入れておくだけで満足するってのはおかしくないか。おそらくムショの中にも刺客を放って殺そうとするはずだろう。

なんか終盤になって急に詰めが甘くなって、最後の最後に情緒に流れて作品として一番の見せ場となる展開をみすみす捨ててしまったような感じ。

モーテルの女性の管理人とか幼いティファニーの面倒を見てくれる女性たちなど、脇でほんのちょっと出てくるだけの登場人物も丁寧に描いていてドラマとして見応えがあっただけに、最後にカタルシスをもたらしてくれないのはなんとも惜しい。それが可能なシチュエーションを用意しておきながら、なぜあんなフワッとした終わり方にしたのか。

名作となる予感もあっただけに非常に勿体ない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
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