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さよならくちびる (2019)

監督
塩田明彦
  • みたいムービー 184
  • みたログ 564

3.60 / 評価:469件

もっとRockな雰囲気で

  • ookina_haruko_chan さん
  • 2019年12月13日 12時31分
  • 閲覧数 487
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

前に予告を見て気になりながら見逃していた作品。
「ナミヤ雑貨店の奇跡」で門脇麦の歌がとってもよかったのと、今回小松菜奈とのコラボがなかなかいい雰囲気だったので、けっこう期待していました。
で・・・

歌はいい。ふたりの女優の空気感もいい、んだけど・・・
ドラマの展開がダルすぎて、いまひとつ盛り上がれないまま、ラストを迎えてしまいました。
ふたりの違いを強調してはいるんだけど、深くつっこむエピソードがなくて、ミュージシャンらしい展開もあまりなくて・・・
3人がメインになっているわりに、ふたりの間に成田凌がいることによる緊張感だとか、バランスの崩れだとか、があまり出ていない。
成田が演じる元ミュージシャンのちょっとした罪がきっかけでバンドをつぶしてしまった、というエピソードが、「ミュージシャン」崩れっぽい空気を感じさせないまま、終わっている。
もしもこれが若い頃の村上淳だとか、オダジョーだとか、もっとバンドマン空気を感じさせる俳優が演じていたら、ずいぶん違ったかもしれないけど。

あと、同じ歌を同じ調子で何度も繰り返すのも、ちょっと・・・
せっかく、いろんな地域のいろんなライブハウスで撮影してるんだから、「このライブハウスではこんなオーナーがいて、こんな客層で、同じ曲でもアレンジが急に変わったり」的なエピソードがほぼないので、ただただ同じ繰り返しに見えてしまう。
三人が別々に街に出るのも、人との出会いがほぼ皆無なので、映画的な盛り上がりに欠ける。
泣いてる女子高生のエピソードも、いかにもやらせですかって感じだし・・・
途中が盛り上がらないから、最後のオチも、いまひとつ蛇足的。
レコード店でレオとシマがレコードを探しながら対話する場面なんか、もっと鮮やかに描くこともできたろうに・・・

よかった点は、やっぱり女優ふたりの空気感。
特に、小松菜奈はこういう役をやると、ヨーロッパの女優のように絵になる。
一方、門脇麦は、内面系の雰囲気のあるハルの役にぴったり。
人が苦手でどぎまぎして目を泳がすというのが似合う。
ただ、歌の力自体は「ナミヤ」のほうが、印象深かったかな。
ふるえるような、心に染み込むボイスがとてもよかったので。

もっとおもしろくできる要素はいっぱいあったのに、単なる「長すぎるPV」のようになってしまったのは、残念。
こういう音楽映画は、映画のテンポや流れ自体が重要なので、ぴりりとしたエピソードでもってつなげていくだけで、だいぶちがうと思うんだけどね〜。

とはいえ、このところ「さらば青春の光」「ノーザン・ソウル」とか、音楽をフィーチャーしたイギリス映画を観て、なんとなく乗れなかった、ということもあり、音楽映画に対して自分のハードルが高すぎる、というのがあるのかもしれないけど・・・
ミュージシャンが映画に出ると、存在感を出すパターンがけっこうあるのに比べ(野田洋次郎、渡辺大知などなど)俳優がミュージシャンをやって成功したパターンは少ない気がする。
麦と小松菜奈にはまた別の映画でミュージシャン役をやってもらいたい。
クドカンあたり、やってくれないかな〜。
もっと「Rockな雰囲気」でたのみます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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