2019年2月1日公開

ナディアの誓い-On Her Shoulders

ON HER SHOULDERS

952019年2月1日公開
ナディアの誓い-On Her Shoulders
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

2014年夏、イラク北部のコチョ村で家族と生活していたナディア・ムラドさんは、過激派組織ISによる少数民族ヤジディ教徒の虐殺で、母親と6人の兄弟を失ってしまう。ISに連行された彼女は性奴隷として悪夢のような日々を過ごしたが、およそ3か月後に脱出する。彼女は、自らの経験を国連本部などの国際的な場で訴え続ける。

シネマトゥデイ(外部リンク)

予告編・動画

作品レビュー(8件)

勇敢28.6%切ない19.0%悲しい14.3%泣ける14.3%かっこいい9.5%

  • とみいじょん

    5.0

    『彼女の肩に…』誰かの為に闘うということ

    力強い。 彼女の、戸惑いながらも、同胞を助けようとする意思が伝わってくる。 それでいて、とても20代とは思えぬ表情。疲れ切ったような、醒めたような眼差しが忘れられない。 ナディアさんの身に起こったこと。 起こってはならぬこと。 なのに、昔から世界各地で起こっていること。 1992年ノーベル平和賞受賞者リゴベルタ・メンチュウさん達、グアテマラの女性たちが経験したこと(参照文献『私の名はリゴベルタ・メンチュウ』)。  コナビグア(連れ合いを失くした女性たちの会)のルシア・キラ・コロさんを招聘したイベントに関わった時のことを思い出した。  この映画にでてくるキャスターのように、聞きにくいことを聞いてくる記者。その質問に怒る私達を制して、ルシアさんは丁寧に答えていった。ルシアさんも記者も、聞きにくいこともきちんと聞いて、記事にしないと、誰にも相手にされないということを知っていた。事実なのに、興味がない人に耳を傾けてもらう事ーそれがこんなに難しいなんて。  TVでも放映してほしいと持ち掛けたら、NHKのディレクターに、「虐殺が恒常的ならば、放映したとしても、視聴者はすぐに忘れる。もっとインパクトある出来事はないですか?」と言われた。映画『ホテルルワンダ』でも出てきたエピソード。  そして、まったく見向きもしなかったマスコミなのに、ルシアさんが当時の土井衆議院議長と会うことに決まったとたん、取材の申し込みが殺到した。何が行われているかというよりも、そんなことの方が大事なんだ。  コナビグアは、長い活動の結果、代表のロサリーナさんが国会議員となって、国作りに参加している。 ヤジディ教徒は、今後どうなっていくのだろう。  外部とほとんど接触のない土地と聞いた。だが、不幸な事件を通して、世界を知ってしまった。  世界に目を向ける者、武装する者、伝統を守ろうとする者…。鎖国が解かれて、世界を知った幕末の顛末を思い出してしまった。 ヤジディ教徒の”星”と祭り上げられてしまったナディアさん。  願わくは、コナビグアのように、同胞の仲間をムラド氏達以外にも作ってほしい。仲間がいれば、がんばれるから。  そして、かっての植民地のように、ヤジディ教徒のためと言いながら、そこに利権を求める者たちに蹂躙されぬように、団結してほしい。  コチョ村は解放されたけれど、ここからまた歴史は始まるのだから。 それ以上に重要なのは、ナディアさんが幸せになること。それが不埒な奴らに勝つことになるのだから。 聞きかじったヤジディ教徒の教え・慣習を考えると、険しい道かもしれないが。  ナディアさんご自身は、まだ自分が奴隷の身でいるような気がする、価値がないもののような気がすると映画の中でおっしゃっていた(思い出し引用)。ノーベル平和賞の肩書も、ヤシディ教徒の”星”と呼ばれることも、ご自身の中では、絵空事の、自分ではない誰かのことのようで、実感はないのだろう。実感する自己像と、肥大化していく肩書の狭間で、そこでも自分というものを見失いかねないのだろう。  それが、暴力による支配・性加害の一番の罪。その人の誇りをズタズタにする。  それが、突然、ヒーローに祭り上げられた人の心の中に起こること。理想化と価値下げ。マスコミにも翻弄されるが、ご自身の心の中でも、変転を繰り返すのだろう。 世界平和。ヤシディ教徒の未来。これは、彼女の肩でだけでなんとかするものではない。 「彼女の肩にかかる重荷に、ナディアさんがいつまで耐えられるか、それが心配だ(思い出し引用)」と、一番身近でナディアさんと行動をともにするムラド氏がおっしゃる。  活動のために、目的のために、”被害者”としてのナディアさんを利用する人・”被害者”なのに頑張るナディアさんだから注目する人も多い中で、20代の女性としてナディアさんをみて、ナディアさんの心の動きを理解して、大切にしてくれる人がいる。ほっとした。  ナディアさんが”活動家”の肩書を脱げる時。彼女に、彼女なりの幸せが訪れていますようにと心から願う。 なんてことを考えながらも、鑑賞しているうちに、自分の心の中にも炎が燈ったような気がしてる。  私は、誰かのために闘えるのだろうか。世界平和なんて大仰に構えなくてもいい。身近な人のためでいい。もう少し、踏ん張ってみようかなという気にさせられた。

  • oky********

    5.0

    立ち上がれる人間とそうでない人間

    ISによって被害にあい闘う女性を追った映画を、観たいのに怖くて観れずにいましたが、ここへきて国連主催の難民映画特集を最期のチャンスと思い、鑑賞してきました。 過酷な体験をしなければ、人間は立ち上がれるまでのパワーを持てないのだと痛感しました。国連会議で勇気を振り絞り、思いの丈を訴えたら、誰だって泣いてしまうでしょう。 この映画を難民映画特集として主催した国連の司会進行の方は、これほどの事をナディア1人に背負わせてよいものなのか、と語っていました。 会場出口では募金を募っていました。 映画を見た方は、多少なりともモヤモヤをお感じになったのではありませんか? ここで、私は皮肉にも、ナディアと国連との埋めがたい温度差を本能的に感じてしまったのです。 彼女がいつまでもつか...と字幕にありましたが、とんでもないことです。 彼女はどんどん強く優しくなってゆくと確信します。人間の精神の可能性って、そんなものではありません。 ナディア本人が立ちあげたNGO、Nadia’s Initiativeがあるというのに、映画会場で便乗して募金を募る国連。 アマル•クルーニーと活動することによって、ナディアが国連をも駆逐するような最強の活動家に進化していくのでは、と私は予感します。

  • Dr.Hawk

    4.0

    ネタバレ今もなお、語られぬ惨劇は続いている

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kaz********

    3.0

    人権をテーマにした映画は評価が難しい

    ナディアさんが故郷を追われ、ISには散々な目に会い、人生をめちゃくちゃにされたことには心から同情する。にもかかわらず、ナディアさんは立ち上がりクルド人一派ヤズィーディー教徒難民の心の拠り所にならざるを得ないのが痛々しい。 この映画がなければ、2014年当時のイラクでの惨状を知ることが出来なかった。それだけ貴重なフィルムなのだ。 ただ、この映画の最終的な締めは国連。国際連合。United Nations。第二次世界大戦中の連合国が自陣営を指す言葉として使用していたもの。アメリカ、イギリス、フランス、ソ連、中華民国が中心となって設立。未だに日本はこの国連の舞台では敗戦国のレッテルを引きづらされ、慰安婦問題しかり、なんやかんやとやり玉にされる雰囲気がある。 所詮、目立った方が勝ちという大国のおごりも見え隠れするからややこしい。オバマ大統領にジョージクルーニーの奥さん。関係のないジョージクルーニーも映像の一コマに取り上げていた。国連の会議の場でジョージクルーニーの奥さん、セレブなのはわかるが、あなた目立ちすぎというような服を着ていた。この方、顔も相当目立つのだが。 ナディアさん一行が国連の会議から出てきたところを取材しようとする顔立ちが東洋系メディア。おそらく日本メディアを想定しているのだろう。蹴散らされていた。アメリカ人はにやっとするだろうが、私は気分が良くはなかった。 舞台はカナダ、ギリシャと変っていくが最終的にはニューヨーク。 映画を見た後、製作国はどこかと調べたらアメリカだった。なるほど。

  • ot1********

    3.0

    この世のなかにあまたある闇の部分

    闇の部分には光を照らしてあげないと誰も気づかない。このような悲劇はありとあらゆるところに実在するのだろう。可能ならばこういう映画が持って身近な場所で観られるようになればいいなと思う。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ナディアの誓い-On Her Shoulders

原題
ON HER SHOULDERS

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日