2019年2月2日公開

眠る村

962019年2月2日公開
眠る村
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

2015年10月4日、「名張毒ぶどう酒事件」で死刑判決を下された奥西勝さんが89歳で亡くなった。1961年に三重と奈良の県境にある葛尾で5人の女性が毒の入ったぶどう酒を飲んで亡くなった事件で、奥西さんは逮捕後に警察に自白を強要されたと主張し、再審を求め続けた。奥西さんの死後、妹の美代子さんが再審を引き継ぎ、兄の無実を訴え続けている。

シネマトゥデイ(外部リンク)

予告編・動画

作品レビュー(5件)

不気味19.0%悲しい14.3%恐怖14.3%絶望的14.3%知的14.3%

  • 由那珂

    4.0

    これ、地元の事件なんですよね…。

    これ、地元の大事件なんですよね…。 事件の所在地は“三重県名張市葛尾”なんですけど、隣接の山添村の人間としては昔から聞いてきた事件の話。この映画には知っている人も出演していて、もちろん知った道や土地の映像が流れている。60年近く(59年)経っていても解決していない事件で、そして住民の誰もが口を噤みたい事件。 このドキュメンタリー映画で改めて思ったのはやはり“奥西勝さんは無実”ということ。警察・検察…そして裁判所に対しての不信感。村社会というのは恐ろしいということ。こいつを、犯人に仕立て上げて仲間内で口裏を合わせて1人に罪を擦り付ける…なんと恐ろしい田舎の発想…。真犯人はその村の中にいるというのに…。奥西勝さんが自白を強要されても自白を拒めば事件の行く先は違ったのかもしれない…が、自白を強要し、新証拠も採用しない司法にはもっと疑惑と疑念。警察も検察も裁判所も実は真犯人の存在を分かっていたんやないかとさえ思う。そして国としても“奥西勝が犯人”は絶対に覆せない何かがあったのか。それこそこのドキュメンタリー映画の中の出演者の中に真犯人がのうのうと“奥西勝が犯人でないも困る”という意図でカメラの前に立っていたのかもしれないと思うとやりきれない。最初の自供を変えてしまう住民の恐ろしさ…。 “奥西勝さんは無罪である、冤罪のまま亡くなった”…故・奥西勝さんの名誉が回復されることを願う。

  • シャオフー

    4.0

    記憶は真実を語らない

    2013年に公開された「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」では、 自白の恐ろしさ、司法の不条理に焦点をあてたものと記憶していますが、 今回は、ぶどう酒を運搬・開栓した奥西氏の当日を掘り下げ、村民の 供述の矛盾点を突き、【貼り直された封緘紙】という新たな検証を明らかに しています。また、村での風習として“性事情が大らか”であったことに 婉曲ながら踏み込んだことは、事件の背景をわかりやすくしたように思います。 村民や関係者へのインタビューは、奥西氏が冤罪であるという前提で観ると 心が冷えるコメントが多くある一方で、一歩引いた視点で話してくれる人も いたことは、少しだけ報われたような気持ちになりました。 恥ずべきことではありますが、自分が小学生だったときのことを 語ろうと思います。(ちょっと長くなります) 図工の時間に、美術の先生がつくった陶芸の置物の見本が壊される出来事 がありました。犯人捜しが始まり「誰か正直に名乗り出るまでは教室から 出しません!」と、給食の時間を挟んで1時間超の大騒動となりました。 収拾がつかなくなり担任教師がやってきて、クラスでいつも問題を起こして いる男子生徒を糾弾し、無理やり頭を下げさせて事を収めました。 十数年後の同窓会でこの時のことが話題に上り、件の男子生徒は 「はーい!あれは俺がやりました~」とおどけて笑いを取っていました。 ――私は心底驚きました。なぜなら“犯人”は私だったからです。 そして、当時彼は最後まで「おれ知らねえ。やってねーよ!!」 と言い続けていたのを覚えています。 あのときの私は、先生が最初からものすごい剣幕だったので、 怖くて言い出せませんでした。犯人捜しの段階で(私も含め) 作品に近づいていたのを目撃されていた人は疑われましたが、 「見てたけど触ってないよ」という言い訳を信じてもらえたのです。 実をいうと、作品を壊した罪の意識はさほど残りませんでした。 (※壊したつもりはなく、取れちゃったので部品を脇に置いておいた) ただ、自分が名乗り出なかったことで、長い時間をかけて彼の記憶が 悪い方にすり変えられたことを知ってしまい、心から悔やんでいます。 謝罪させられた男子生徒は日頃からいたずらが多かったことで 真っ先に疑われたことに加え、仲の良い人も少なかったため、 かばう人はいませんでした。映画の中で「奥西氏は地域で孤立していた」 というような村民のコメントがありました。おそらく“犯人”になるには うってつけの存在だったのだと推測できます。 何が言いたいかというと、真実だけが人の記憶になるわけではないことです。 私自身、子どもの頃の過ちを正直に語っているつもりで、 実は脚色しているかもしれません。名張の事件に別の犯人がいて、例えば 「当然」と思っての凶行だとしたらその人の中では罪になっていないし、 奥西氏が代わりに裁かれることは自然の成り行きだったと思ったでしょう。 そして今ではもう、本当に奥西氏がやったという記憶になっている人も いるかもしれません。 かつては物的証拠と同等に自白や証言に頼ることが真相解明への筋道 だったのだろうけど、科学的に精細な検証が可能になっている現代では 新しい判断が必要になっているのではないでしょうか。 事件を知らない世代の人たちにも考える機会が生まれるように 東海テレビは今後もこのようなドキュメンタリーを 制作していってもらいたいと思っています。 追記:可能であれば奥西氏の「獄中ノート」について考察してほしいです。

  • ot1********

    4.0

    動いている機械を止めることはできないのか

    動いている機械を止めることは出来ないのか?明らかにおかしな部品が混じっていて、工員が指摘しているにも関わらず、機械を止めようとしない管理者。機械を止めることは許されないありきで他人の声を寝たふりして黙殺し続けている。その声が消えるまで寝たふりを続けるつもりなのだろう。果たしてこの状況がどのような形で終わりをむかえるのか興味は尽きない。

  • mai********

    4.0

    時が過ぎるのを待つだけで良いのか?

    検察や司法の不手際や不正&捏造は様々な所で悪事が暴露されているのにもかかわらず 書籍では日弁連がどうのこうのというビジネス右翼の作品があったりする日本。 過去の証拠とされているものが最新科学で次々と否定されているのにもかかわらず『自白』だけに縋りついている警察&検察&司法の愚かさをまざまざと見せつけられてしまう作品。 何でもかんでも権力に従わなきゃいけないのですか? では権力が悪に染まった時はどうするのですか? 声を挙げ続け事を潰そうとしている彼らは正しいのですか? お上の言う事に従っていれば間違いない、なんてのは民主主義じゃない。 それが理解できるかどうか? が この事件を、これからの日本をより良い方向に変えていく力となるはずです。 自分には関係ないと目を背けていると 災いは自分に降りかかってきますよ? 2019年2月16日シネマテークたかさきで鑑賞。

  • aum********

    4.0

    ネタバレ日本の裁判官大丈夫か?

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
眠る村

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日