2019年6月22日公開

アマンダと僕

AMANDA

PG121072019年6月22日公開
アマンダと僕
3.8

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45%
28%
6%
2%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(44件)


  • ********

    5.0

    決断の過程

    2018年。ミカエル・アース監督。パリで暮らす若き主人公は気ままなアパートの管理人として独身生活を送っている。姉とその娘の母子家庭とはよく会っているが、つかず離れずの状態。新しい恋人もできて、自転車で市内を走る姿は余裕があって静かで幸福な市民そのもの。そんな時、突然のテロで姉が亡くなってしまい、哀しみに暮れるままに姉の娘をどうするかという問題に直面して、、、という話。 エリック・ロメールが教育映画を撮ったような、よく言えば格調がある悪く言えば杓子定規な画面構成で事態は淡々と進んでいく。人生において「責任」を背負うことに戸惑う主人公がいかなる「決断」を下すことになるか。なにかこれといったきっかけで決断するのではなく、姉の娘とのぎこちない日々の生活を積み重ね、田舎に帰ってしまった恋人を追いかけて再会し、幼少期に分かれたきりほとんど没交渉だった母親とも再会していくという過程において、主人公が徐々に決断していく様子が描かれている。 理不尽なテロ行為からの立ち直りの過程で、それぞれに泣くことができるタイミングも前を向き始めるタイミングも異なることを上手に描いている。秀逸。

  • jts********

    3.0

    日本人には分かりづらい

    非常事態宣言下で映画館が閉鎖されてしまい、時間潰しにDVDにて鑑賞しました。  ストーリーは良いと思うのですが、良くも悪くもフランス映画なので演出手法が日本ともハリウッドとも違い、盛り上がりには欠けます。そこをどう観るかで評価は大きく分かれると感じました。個人的には葬儀のシーンくらいあっても良いとは思いました。ただあのような事件が日常の様な描写もフランスの世相を反映していて興味深いと感じました。  またフランス人らしい家族構成や男女関係も、日本人にはちょっと理解できない部分も大きいので、そこの理解というか事前知識の有無でも感情移入出来るかどうか違いが出ます。  あと車道を堂々と自転車で疾走するシーンがよく出てきます。これも日本では考えられない、フランスらしい文化というか気持ちの良さそうな場面で印象に残りました。

  • つとみ

    4.0

    ダヴィッドの背後に映る人たち

    メインストーリーは主人公ダヴィッドとアマンダの再生がテーマだ。 しかし背景のように多くのことを映し出し、良く言えば深みが、悪く言えば蛇足が、付与されている。 アマンダの母はシングルマザー、ダヴィッドは安定した収入のない若者。少し不幸で少し幸せ。ダヴィッドの恋人となるレナも似たような状況だ。 公園の木の手入れをするダヴィッドの背後で恐らく貧困層の人が暮らすテントが映る。そのすぐ横では富裕層と思われる人がテニスに興じる。 シングルマザー、定職のない若者、貧富の差。今のフランスとそこに暮らす人々を描いているといえる。よくも悪くも普通の日常だ。 そこへ無差別テロが起こる。テロの恐怖というものもフランスの日常に組み込まれたかのようだ。 事件のあとでは、被害に遭い亡くなった人の家族、怪我をして体と心が傷付いた人などが描かれる。テロ被害に対する対応や心の再生。 一方で、さりげなく画面に映り込むムスリムらしき人々で、テロはムスリム全体の責任ではないとさりげなくバランスをとっているのもニクい。 ダヴィッドと誰かとの距離感は自転車の並走という形で描かれる。とても良いシーンだし印象にも残るが、関係性を強調するには少々パンチ不足だ。 そしてエンディング。物語の始まりとメインテーマを考えれば妥当な終わり方と言えるわけだが、何だか急にシメられたような感覚になった。 フランスとそこに暮らす人々の今と、テロについて、そしてアマンダとダヴィッドの関係性、それぞれは良く描かれているしパーツとしては申し分ないのだが、どうにも親和性に欠けバラバラだ。 だからエンディングが急に来たような感覚になる。 本来ならばアマンダとダヴィッドが再生していく過程が描かれるべきだと思うが、それは少なく、オープニングとエンディングの間で何を観ていたのか分からなくなる。 優しく良い作品だったので満足度的に星4つにするが、終わって「で?何が言いたかったのだ?」という気持ちにはなった。 フランス映画でたまにある「今の自分たちを見てくれ」のような作品だったのかもしれない。

  • 寝耳にミミズ

    3.0

    縁が切れたと思う人が

    現れて来ることが人生にはある

  • じぇろにも

    3.0

    ネタバレ小学校がはねる

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • aki********

    3.0

    佳作なんだが平板すぎて見るのが退屈。

    と、感じました。 本作のテーマからして、静かに描かれること、穏やかに進行することはいいのですが、見る側にとってはかなり長い映画に感じます。。 また、登場人物の関係性がわかりにくくて、それがまた見る側の消化不良につながると感じます。 ★3 でした。

  • tat********

    3.0

    ほっこりくるけど、それはフランス

    他の宗教を揶揄して攻撃され死人が出たり、死者の4人に1人がコロナで死に国だ。 あー、こんな国だから、テロも起こるだろうなーと思った。 フランスという国がひっかかり、何度も現実に戻された。監督の狙いはそこなのだろうか。

  • fg9********

    4.0

    悲痛な展開ながらもラストは清々しい幕引き

    …あらすじは、横着をして、解説の次のとおり。  『ダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)は、レナ(ステイシー・マーティン)という恋人ができ、穏やかな毎日を過ごしていた。  ある日、姉が事件に巻き込まれ、亡くなってしまう。  ダヴィッドは残された7歳のめい、アマンダ(イゾール・ミュルトリエ)の世話をすることになる。  悲しみの中、困惑するダヴィッドと母の死を受け入れられないアマンダの共同生活が始まる。』  ダヴィッドは24歳の青年で、仕事はアパートの管理などの雑用係のようなものなので、比較的自由気儘な暮らしぶりだ。  彼にはシングルマザーの姉がいて、彼女は教師なので仕事に追われていて、彼女の7歳の娘・アマンダの学校の送り迎えはしばしばダヴィッドが代行していた。  序盤は、そんな彼らの和気藹藹とした生活が仄々と描かれ、また、ダヴィッドが管理するアパートに妙齢の女性・レナが越してきたものだから、ダヴィッドが一目惚れする恋模様も織り込まれていく。  パリの町並みは美しいし、それを切り取る映像も奇麗なので、平和の有難みを存分に味わっていると、突如として異変が起きるのだった。  ダヴィッドの姉が交通事故にでも遭ったのかと思ったら、姉が先に出掛けた公園で無差別テロの銃乱射事件が勃発し、なんと!姉はその凶弾に倒れて帰らぬ人となり、ピアノ教師のレナも右手に重傷を負い、後から駆け付ける筈だったダヴィッドとアマンダだけが辛うじて難を逃れたのだった。  突発的な悲惨な出来事に悲しみと怒りのやり場にも戸惑うダヴィッドだったが、7歳のアマンダには何故ママがいないのか理解が及ばず、ダヴィッドが嗚咽を堪えながらアマンダに事情を説明するシーンは切なかったな。  で、アマンダは一時叔母の家に預けられ、その家にはウサギがいたのでアマンダも多少は心が癒されたものの、ママの空白は何を以てしても埋められないのだった。  でも、アマンダの居場所は早々に決めなければならず、養護施設へ預ける案もあったが諸条件がしっくり来ず、結局のところ、アマンダが一番懐いている者が適任ということで、弱冠24歳のダヴィッドが7歳のアマンダの保護者となるのだった。  ダヴィッドとて未だ姉を失くした悲しみは癒えず、恋人のレナも右腕を負傷したことから、あなたを支えられないとして離れつつあるし、ましてや心が壊れたままの7歳の少女の後見人になる自信など全くないのだった。  でも、ダヴィッドは自らとアマンダの心の傷を癒すべく懸命な努力をする。  パターゴルフに一緒に興じてみたり、ママが亡くなってからあまり乗らなくなった自転車で抜きつ抜かれつの競争をしたりもするのだった。  また、不本意ではあったが、ダヴィッドと姉を捨てた母親に姉の忘れ形見のアマンダを紹介すべくロンドンに赴き、アマンダを介して親子の温かみを改めて感じたりもする。  ラストは、姉と約束していたウインブルドンでのテニス観戦だ。  アマンダは、自分のお気に入りの選手が不甲斐ないので、苦虫を嚙み潰したような顔をしている。  が、お目当ての選手が俄然頑張り出し、強烈なスマッシュを決めて形勢を逆転し始める。  劣勢であっても、勝負を投げ出してはダメなのだ。  盛んに声援を送るアマンダの瞳にみるみるうちに涙が溢れてくる。  で、慟哭だ。  アマンダは、遂にママの死と真摯に向き合い、思いっ切り泣くことが出来たのだ。  そんなアマンダをダヴィッドがひっしと抱き締める。  大切な人を亡くして深い傷を負ってしまった2人だが、2人の人生はこれからもまだまだ続くのだ。  2人に共通の悲しみを受け入れて、それを乗り越えて生き続けなければならないのだった。  アマンダ役の少女はぽっちゃり系で美少女とは決して言えなかったが、ママを亡くしてからのどうしようもない悲しみを裡に秘めた演技が健気で切なく、それを労わるダヴィッド役の青年も底抜けに人としての優しさが滲み溢れていて素敵だった。  そんな2人を寄り添うような温かい目線で淡々と映し出すカメラワークも心地良く、悲痛な展開ながらも、ラストは希望にも通ずる清々しさを感じさせてくれる佳作で、非常に見応えありの3.8点といったところかな。  (メモ 総レビュー数:3822件、2020年度355作品目)

  • sen********

    3.0

    テロシーンをカット

    テロシーンや直後のシーンをあからさまに描いていないということ、テロ直後に散歩するも閑散とし、観光地に行くも兵士に「今は散歩するする時期ではない」と諫められるところろとか、この問題も大きさを感じさせらます。 ただ、日本人だからでしょうが、女優陣の見分けがつきにくいのが、マイナス。

  • MOON

    3.0

    まるでドキュメンタリーを観ているような

    そうだ、テロってヨーロッパじゃ日本よりも身近なことだった。 今はコロナでそのことを忘れかけていた。 ちょっと丸みがある可愛らしい体型のアマンダが子供らしくてかわいい。 そんな幼い子が母親を突然失って… 必死に頑張っている姿が泣けてくる。 テロの被害者の日常を淡々と描いている。

  • ハリウッドテン

    2.0

    淡々として退屈、綺麗な映像、

    theフランス映画という感じ。悪くはないんだけど、淡々とし過ぎて物足りない。フランス映画好きな人は好きなのでは。

  • arl********

    4.0

    優しい叔父さん

    24歳にして7歳の姪をずっと世話することになることへの苦悩、迷い。 繊細な筆致で丁寧に描かれていました。全編を通してさらりと軽い洒脱な感じなのもいい。

  • tyo********

    4.0

    ネタバレもう忘れかけていたあの事件

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • por********

    3.0

    清廉さのある作品

    テロによって 姉であり母親でもある を失い その後のアマンダと僕 映像は 美しい

  • 石岡将

    4.0

    常に一定の距離感

    仏映画の事詳しくないんだけど、仏映画に時々見られるサラサラの空気感、距離感で最後まで作られてる。サラサラ過ぎて、観ながらちょっと意識が遠のくこともあったが、それは個人的な感覚かもしれない。 台詞もシーンも、人の表現の仕方が無駄なく素朴でリアルだった。子役の演出がまた凄い。ラストもグッときました。

  • uik********

    5.0

    ネタバレ切り取った日常こそ芸術

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • asamik

    2.0

    カット長くて

    日本映画を見てるみたいだった。 つかれた

  • sal********

    4.0

    ネタバレ少しは説明がある仏映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yab********

    5.0

    ネタバレラストのアマンダの涙

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 一人旅

    5.0

    そして人生はつづく

    ミカエル・アース監督作。 母親を亡くした少女と叔父の心の触れ合いを描いたドラマ。 新鋭:ミカエル・アースが監督を務めた人間ドラマの良作で、パリ+αを舞台にして、シングルマザーの母親をテロ事件で亡くしてしまった7歳の一人娘:アマンダと、独りぼっちになった彼女を預かることになった24歳の叔父:ダヴィッドの交流を、ダヴィッドと彼が仕事で出逢った若い女性:レナとの恋愛模様や、父親と離婚して以来疎遠だった実の母親とダヴィッドの関わりを交えながら見つめています。 母親の死をきっかけに共同生活するようになった幼い少女と青年が共有する喪失と悲しみの日々を丹念に映していきながら、やがて前を向いて歩き始めていくまでのプロセスを描いた“再生ドラマ”で、順風満帆だった人生に突如暗雲が立ち込め始めた二人の心の揺れを繊細に掬い取って見せていきます。 いわゆる“お涙頂戴”とは明白に異なり、突然の悲劇に直面した少女と青年の日常を淡々と映し出した作風がとても魅力的ですし、無差別テロが全ての発端となっている点には現代欧州の不安な情勢が色濃く反映されています。 そして、新星:イゾール・ミュルトリエの演技力に拍手喝采で、母親の死という耐え難い悲劇に見舞われた少女を繊細な表情で演じ切っています。

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