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ディアマンティーノ 未知との遭遇
2019年1月18日公開

ディアマンティーノ 未知との遭遇

DIAMANTINO

972019年1月18日公開

bakeneko

5.0

ネタバレゴールは割らせないワン!

いきなりすみません! モフモフ大好き人間には至福の、2018年度のカンヌ映画祭で”最もスクリーン中で犬が輝いた映画に与えられる”(=パルムドッグ賞)に輝いた映画であります(巨大ペキニーズの大洪水♡に惑溺必至!) 第71回カンヌ国際映画祭で国際批評家週間グランプリ&パルム・ドッグ審査員賞に輝いたポルトガルのハチャメチャSF寓話であります。 ポルトガルサッカーの花形選手ディアマンティーノは、サッカー以外のことは何も知らない純朴な青年で、がめつく怖い双子の姉と汲々しながら愛する子猫と優しい父親と一緒に暮らしていたが、ワールドカップの決勝でPKを外してしまう。 父親も死去し、選手生活の引退を考えるディアマンティーノの元に、彼を右翼宣伝に使おうとする政府機関や、遺伝子を解析してクローンを作ろうとする科学機関、姉達の違法蓄財を探るために難民養子を装って入り込んだ捜査員らが殺到し、遺伝子組み換えの副作用で巨乳化しつつある彼は混乱の渦に巻き込まれる…というハチャメチャ寓話ファンタジーで、突飛な発想と横溢するイメージの猥雑な奔流は、同じラテン系のホドロフスキーやブニュエルの作品を彷彿とさせますし、怖く強い女性たち♡はアルモドバル映画やスペインホラーの女性キャラを踏襲しています。 更に、国民を扇動してEU離脱を狙う極右勢力のプロパガンダ撮影で語られるポルトガルの歴史やプライドも興味深く、“ポルトガルは小国ではない!!!”の絶叫には思わず吹き出してしまいます(何処の国も国粋主義者ってアホやなあ~)。 そして、音楽面でもクラッシックから映画音楽、ポップスまでを混ぜ合わせて使っていて、「シャイニング」で使われたあの曲の引用には驚かされます。 難民や右傾化、EU問題に現在の欧州の混迷を深読みすることもできますが、素直にそれらの問題を笑い飛ばす-次々と出てくるトンデモな発想の奔流に身を任せるべき作品で、 やはり圧巻なのは、試合中のディアマンティーノが見る“巨大ペキニーズの大疾走”ですので、PKシーンではキーパーのワンちゃんが嬉しそうに尻尾を振っているのを見逃すな! ねたばれ? 1、ポルトガルの“シスター帽子”って本当にあんな風になっているの?(なんだか犬や猫っぽいなあ♡) 2、主人公の画力は、ハイダショウコ画伯並みに凄い!

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