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僕たちは希望という名の列車に乗った (2018)

DAS SCHWEIGENDE KLASSENZIMMER/THE SILENT REVOLUTION

監督
ラース・クラウメ
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4.16 / 評価:230件

高校生相手に、そこまでするんや…。

  • ちゃび さん
  • 2019年6月14日 18時51分
  • 閲覧数 618
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

反社会主義とみなしたら、高校生相手でも容赦なく根絶やしにするえげつなさ…。
学力・知力の高い彼らが個々に意思を持つことは、国家の脅威になると恐れたんでしょう。生徒一人ひとりの心理を巧みに揺さぶっていく様子にゾッとしました。

終戦から約10年、まだベルリンの壁はなく、列車内での入国審査は緊張感が漂うものの、東西ドイツを電車で行き来できていた時代。
東ドイツでは上映されない半裸の女優が出る映画を観て帰ってきた同級生を囲み「お前ら、西側行ったん?」「俺もオッパイ見たいなぁ」などとワイワイする子たちは、どこにでもいる男子高校生。西に比べると東は街の色合いもくすんでいるとはいえ、青春ど真ん中らしい彼らの日常が垣間見られます。

そんなフツーの高校生たちが、ハンガリーの動乱で民衆に多くの犠牲が出たことを西側発信のニュースで知り、授業中に黙祷。そんなささいな行動が、大きな波紋を呼びます。
黙祷を最初に提案したのは誰か。教育庁の役人が乗り込んできて犯人探しが始まりますが、そこまでやるかと驚愕でした。

大人げないと言いたくなるような手段で生徒を詰問していく体制側と、知恵を絞ってやりすごそうとする生徒側、サスペンスとしても見応えがあります。
そして、生徒たちのさまざまな家庭環境も丁寧に描かれています。終戦からまだ10年しか経っておらず、生々しい影がはっきりと残っており…。

ファシズムから解放されたはずが、待っていたのは社会主義/共産主義という統制。
そんな世情で、早く大人にならざるを得なかった…自分の頭で考え、自分で決断した…高校生たちがいたとは。
そのまっすぐさと、容易ではなかったであろうその先の道は。

映画から学ぶこと、気づかされること、考えさせられることって、ほんとうに多いですね…。

詳細評価

物語
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