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僕たちは希望という名の列車に乗った (2018)

DAS SCHWEIGENDE KLASSENZIMMER/THE SILENT REVOLUTION

監督
ラース・クラウメ
  • みたいムービー 269
  • みたログ 292

4.16 / 評価:230件

映画の持つ力を思い出させてくれる

  • bet***** さん
  • 2019年6月21日 21時23分
  • 閲覧数 586
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

こうした硬派のしっかりとした映画を年に数本は観たい。単なる娯楽映画の消費者になってしまうのがさびしいのだ。
予備知識なしに観た。高校生たちのシリアスな青春映画と思いきや、事実に基づく高校生たちの亡命を描いたものだった。
テーマの重さに比して上映時間は長くない。短兵急に進み、それが逆に高校生に焦点が当たる形になってよかった。親世代の問題まで描き込んでいたら、それはそれで興味深いが、映画として収拾がつかなかっただろう。
クルト、レナが当時のドイツ人学生っぽい感じがしてよかった。最初もっさりした印象だったレナが次第に魅力的になっていく。女の子たちがべそべそ泣いたりしないのもいいな。
欲を言えばクルトが市会議員の息子なのに、なぜ長いものに巻かれず、素直な感覚で勇気ある行動を取ったのかという背景までは描かれていないということ。おそらく一癖ありそうな母親の影響があったのだろうし(夫より老けて見えた)、自信に満ちた父親の葛藤も見抜いていたのだろうけれど。
発砲事件を起こしたエリックの方はわかりやすかった。そこそこ鍛えていそうな体型(強い父に憧れていた)も含め、少年の哀しみが痛かった。高校生の傷つきやすい心なんて忖度してくれない政府側が非情だ。というか今の日本の高校生は、ある意味恵まれている。しかし、しかし、だ。亡命できるほどわかりやすい時代と比べると、実は目に見えない檻に入っているのが今かもしれない。格差社会が定着して這い上がりにくいのがいまかもしれない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 勇敢
  • 知的
  • 切ない
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