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僕たちは希望という名の列車に乗った (2018)

DAS SCHWEIGENDE KLASSENZIMMER/THE SILENT REVOLUTION

監督
ラース・クラウメ
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4.17 / 評価:228件

彼等は希望という名の列車に乗れた

  • mai***** さん
  • 2019年7月15日 22時41分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

では私たちは?

彼等は東側社会の、自由を抑制しようとする流れの中で
意思を貫き、自由を求めて西側社会へ飛び出せた。
その先の社会での生活まではどうなったのかわからないですけれど
あのまま東に生活していたとしても
単なる歯車にしかなれず、しかも発言や行動によっては粛清されてしまうような社会で生ききれたかわかりません。

元々社会主義や共産主義ってのは
富の杯を決めて、それを皆で平等に分け合おうという思想だったハズで
(ちゃんと理解してないかもしれませんが…)
本来ならある程度の生活水準を保てる社会構造を構築する思想だったと思うのですが(だから今の社会の非正規雇用のような極端な低賃金はあり得ない)
結果的に
為政者たちの欲望というものがそこに割り込んできてしまって
強権支配による恐怖政治を行うような社会に変わり果ててしまった。
もしこれが歴代の為政者たちが、いずれ劣らぬ名君ばかりだったなら
今の世の中が大きく変化していた可能性もあったかもしれないとは思う。

でもそうはならず、恐怖政治から逃れるためには西側に行くしかなく
彼等は希望という名の列車に乗れたわけですけど…

では西側と呼べる社会にいる私たちにとっての『希望という名の列車』は?
若い人たちの死因に自殺が上位を連ねてしまう社会
よく芸能人に逮捕者が出ますが薬物問題が消える事のない社会
生き難さがより弱い人への暴力(DVや児童虐待)へと向かうような社会

見て見ぬふり
他人事
そんな立ち位置にいるといつの間にか自分が当事者となって
心の余裕を失ってしまう。

私たちの『希望』とは?

作品に出てくる彼らは良かった。
社会体制に2つの社会があった時代だったから。
でも冷戦は終わり、東側社会は崩壊した。
彼等が乗れた『希望という名の列車』の終着駅しか存在しないこの世の中で
私たちが乗れる『希望という名の列車』はどこにあるのでしょうか?

それを私たちは自分たちの手で作り出さなければいけないのでしょう。

彼等の自由意思のすばらしさを見て、そんな風に思ってしまいました。


2019年7月6日シネマテークたかさきで鑑賞

詳細評価

物語
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演出
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音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
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