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ヘイト・ユー・ギブ
2019年3月13日公開

ヘイト・ユー・ギブ

THE HATE U GIVE

1332019年3月13日公開

mr_********

4.0

Black Lives Matter

Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)という言葉を耳にするようになって久しい。 日本語にすると「黒人の命は大切だ」という意味のようだ。 こんな当たり前のことを主張しなければならないこと自体が悲しい。 主人公は16歳の黒人少女のスター(アマンドラ・ステンバーグ)。 両親はスターの将来を考えて、人種差別のない私立校に通わせている。 友達は白人だし、ボーイフレンドも白人のクリスだ。 しかしある夜、幼馴染の黒人とドライブしていると、警察官(白人)に車を止められ、武器を持っていると誤解され、射殺されてしまった・・・。 最近アメリカでの一連の事件をほうふつとするようなショッキングな場面だ。 スターは学校では白人社会に溶け込んでいるが、家に帰れば周りは黒人の黒人社会に生きている。 その葛藤に悩むスター。 黒人たちの警察への抗議活動も過激になり、一触即発の状態に・・・。 映画の冒頭で幼いスターに父親が将来、ドライブしていて警官に車を止められた時の心得をアドバイスするシーンがあった。 「警官を刺激しないように、両手を見えるところに置いて動かすな。 口答えはするな。 必ず守るんだぞ!」 この言葉は黒人だけでなく、すべての人種に共通だと思う。 警官の指示はたとえ理不尽なものでも絶対、従わなければならない。 警官も命がけで任務にあたっていることを忘れてはいけない。 最近の同じような事件の映像を見てそう思った。 警官の指示に従わず車に乗り込もうとする黒人が撃たれた。 日本人の感覚でいうと、やりすぎにしか見えない。 しかし、視点を変えれば車の中に武器が隠されていたかもしれないし、暴走を許したら大きな事故につながっていたかもしれない。 警察側はそれを阻止した、と主張するだろう。 憎しみの連鎖はどこかで断ち切らなければならないと思う。

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