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最高の人生の見つけ方 (2019)

監督
犬童一心
  • みたいムービー 387
  • みたログ 1,553

3.58 / 評価:1229件

最初はわくわくしたけれど・・・・

  • yuw***** さん
  • 2021年1月29日 1時21分
  • 閲覧数 807
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

と言っても冒頭のジャクサは謎だったけど。でも「何?これ、宇宙兄弟?」「いや、違うはず」なんて会話を家族としたおかげで、ネタバレのロケットの文字は見逃すことができた。

末期がんの二人の旅の物語。
元のハリウッド映画は見たと思う。なかなか良かった。細部は忘れたけど。
日本版は、女性二人に変更。それもまたおもしろそう。と、わくわく。

一人は昔ながらの主婦・幸枝。良妻って感じ。でも息をつめてそつなく家事をこなす姿は見てるほうも息が詰まる思い。
こういう人がゴージャスな旅に出るのかと思うと、もうわくわく。その豹変ぶりが楽しめたりするのかな。

もう一人はやり手の女社長・マ子。背が高くて見栄えもする。物言いも潔くて楽しめそう。

出会った二人は「末期?あたしもー」なんて軽いノリで自分の病状を語る。
がんになった人の気持ちなどもひしひしと伝えてくれるのだろうな。外から抱くイメージと実際との違いを、表現してくれるのだろう・・・と期待が高まる。

少女との出会いは予想外だった。そして唐突なことに。
この辺りはなかなか良かった。心がえぐられる感じで。

そして「死ぬまでにやりたいことリスト」を手に取る幸枝も良かった。
滅私タイプの主婦である幸枝には「やりたいことリスト」など浮かばないだろう。それが少女のリストを見てどれだけ気持ちが華やいだことか。少女の願いに触発される幸枝の心情は、私には伝わった。・・・ただ演出上はやや物足りないかも。もうちょっと観客に伝えても良かったと思う。

しかしここから、映画の何かは確実に崩れ始めたように感じてしまった。

まあCGはしょうがないとしても。
なんというか・・・「末期がんの幸枝とマ子の旅」というより「吉永小百合の大冒険」に見えてきてしまったのだ。
もっと幸枝の変化を見たかった。滅私の主婦からどう変化するのかをもっと丁寧に描いてほしかった。ほんのちょっとした一コマずつでいいから。
けれど、まるでその辺はカット編集でもされたかのよう。家族への書き置きの手紙のみで済まされてしまった。
なんだろうな・・・吉永小百合の表情が乏しい気がした。ずっと同じ顔。目を見開いて、しわ隠しのメイクだけは念入りで・・・みたいなのっぺりした表情ばっかり。あの独特な雰囲気(立ち居振る舞いや間の取り方)に初めは酔いしれたが、だんだん飽きた。

そして、ストーリー(脚本?)も崩れ始めた気がした。
マ子と父のくだりは違和感しかない。大幅なシーンカットでもされたのだろうか。ライブのシーンが妙~に長かった分、こういうところが削られたのか?

あとえー・・・大雑把に書くと、中盤からの前川清の役どころも崩れてしまった。違和感。こうなるなら、前段にもっと残された家族のシーンなどが必要だったのではないか?
展開が唐突すぎて、あそこも全く共感できなかった。

人物の気持ちの経緯の表現がカタチになってない。
最初のほうは良かったのに。
「旅」になってから映画のストーリーの目的が散漫になってしまったように見えた。

秘書を演じたムロツヨシは、どんどん見せ場が増えた。
・・・主役がムロツヨシに変わったのだろうか、と思うくらい、いいセリフや演出が施されていたけど。
映画の目的が変わってしまってる。「楽しく」「遊び心多めで」みたいな方向に。
本当の主役二人のエピソードが雑で、ムロツヨシの演出が丁寧だった。
とても変だった。

だからラストも盛り上がらない。見ている私はすっかり冷めてた。

ああ、あの少年少女のくだりも追い打ちをかけたなぁ。
「それ?もういらない」のセリフがけっこうショック。
この辺も何かのシーンが不足してる感じがした。

いいセリフもあったけど。
「味方」とか。
マ子の最初のスピーチもおもしろかったし。
ムロツヨシのエキストラに対するセリフも良かったし。
マ子側の夫とのやり取りはピリッと緊張感が走ってて良かった。
ただ、ストーリー全体の中で、これらがうまく生かされてなかったのが残念。

元のハリウッド版のストーリーを、うまく日本版に変換できなかったのかな。
旅のきっかけに苦慮したのかもしれないが、・・・・あれ(他人の願い)ではやはり弱かった気がする。


でもね、「一度死んでみた」の映画よりもわくわくしたよ、最初。
「一度死んでみた」のほうから見たのだけど。冒頭30分くらいで挫折しそうになってる。(続きはまだ見てない)
で、そのあと、本作を見たら、「わーい、映画らしい♪」とわくわく。続きをどんどん見ていった。

しかし。「お役立ち度」で見た評価が、真逆。
こっちは低評価の連続で、あっちは高評価の連続。
まだまだ世間の評価は読み切れないなぁ。

ちなみに、両方ともWOWOWから録画。「たまには邦画も見よう」と思って。

詳細評価

物語
配役
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