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イップ・マン外伝 マスターZ (2018)

葉問外傳:張天志/MASTER Z: IP MAN LEGACY

監督
ユエン・ウーピン
  • みたいムービー 36
  • みたログ 241

3.92 / 評価:183件

期待以上!

  • CharlizeLove さん
  • 2019年4月3日 10時33分
  • 閲覧数 756
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

イップマン3継承は、さほどでもなかった1.2作目に比べると、一気にレベルが上がり、残虐さが減少、エンターテインメント性も増し、あらゆる拳法映画の中でも一番のお気に入りであった。

そして今作。誰でも親しみやすかった3と異なり、やや残酷さはあるものの、より重厚に暗くなり、勝るとも劣らない素晴らしい出来となった。何といっても、マックス・チャンであるが、強く美しく、子供を守って闘うその姿に男女ともに惚れこむに違いない。

監督は言うまでもなく、1974年生まれのマックス・チャン、1980年生まれのリウ・イエンなど、出演者と製作者の殆どが70~80年代を知る大人によるところにも、勇気をもらえる。

舞台はややこじんまりとした街中で繰り広げられるが、道場の師匠であるイップマンは、体面上、それ程、大立ち回りをさせるわけにはいかないところ、チョン・ティンチの立場から製作するなら、街を破壊しながら(苦笑)の、荒々しいアクションもさせることが出来る。その点が、イップマンとは違うところで、既に心の余裕も生まれていた成功者であった3のイップマンとは異なり、いわゆるアンダードッグが、葛藤しながら這い上がる雄姿を確認することが出来る。

ジェット・リーもドニー・イエンも神の領域であるが、共感という点、またカッコよさという点では、この映画でのチョン=マックスが、あらゆる拳法映画の中で最高である。男前で、優しい父でもあり、女性にもなびかず、少し荒々しいところもあり、正義も忘れていない。実際の苦労人でもあるマックスと重なり、まさに男の中の男である。

この後の続編を望む声も多いだろう。ミシェル・ヨーやトニー・ジャーとの共闘も観てみたいところ。しかし、かなりのフィクションながら一応歴史をなぞっている実在のイップマンと異なり、架空のチョン・ティンチについては、その後、詠春拳の道場を開き、弟子を沢山輩出し大成功した、などとなると、ちと困ることになる。イップマンの歴史の陰にこのような男もいた、というスタンスが良いのであろう。

そうすると、続編よりも、エピソード0が観てみたいところ。なぜ、彼はシングル・ファーザーになったのか。そこには、激しい恋と失われた妻の哀しいエピソードがあるに違いない。しかし、イップマンに一手及ばず程の実力を身に着けるには、相当の努力があったものと思われる。そのようなことにも勝手な思いを馳せながら、楽しませて頂いた。

話は変わるが、子役がとても可愛らしくて良かった。いつものセクシーさを抑えたリウが見せる母性も魅力である(胸の大きさは相変わらず目立つが、男子諸君には残念なことに見せ場はない、笑)。

音楽は、新たなテーマ曲が充てられているが、前作からの川井憲次氏の素晴らしいメイン・テーマも鳴り響く。サウンドも大変良かった。

ただ、先にも書いたが、麻薬の恐ろしさなどが伝わるものの、やや残酷なところもあるため、PG12となっている。前作から同様、ロマンス的なところは殆どなく、勧善懲悪ではあるが、お子様をお連れの際には、その点を若干注意されたし。

ご参考下さい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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