レビュー一覧に戻る
アガサ・クリスティー ねじれた家
2019年4月19日公開

アガサ・クリスティー ねじれた家

CROOKED HOUSE

1152019年4月19日公開

mam********

3.0

謎解きより二人の女性キャスト

クリスティー作品は原作に近い形で映像化して欲しいな、となぜか強く思う。子供の頃に観た「〇〇殺人事件」シリーズなどが面白かったという印象が強いからかも。 そもそも英国発の昔の推理小説の映像化にはある空気感を期待してしまう。(クリスティー作品じゃないが)「シャーロック」は現代版もそれなりに面白かったけど、何か違うなという感覚もあった。 その意味では満足できる映画だった。「お屋敷」「遺産争い」「奇妙な家族」といった、「らしい」アイテムがたくさん。 でも、まずは人間関係を把握するのが大変だった。誰が誰で、どういう血縁関係か、自分はそれを頭の中で整理整頓するのに前半を費やしてしまった感じ。過去のクリスティーものでも、探偵が人に順番に話を聞いていく、というパターンは同じなのに退屈はしなかったけれど、本作ではそれが何故かしんどかった。 ただ、これが、日本人の顔を知ってる役者さんたちがやっていたらその苦労はあまり無かったはずで、そこを批判するのはフェアでは無いかも。「犬神家の一族」を外国の人が観たら同じことになると思うし。だから、よほどの役者通の方でなければ、先にネットなどで相関図だけは確認しておいてから観るのがお勧め。 クリスティー自身が最高傑作と言っていた、という触れ込みなので、なんでこれまで映画化されなかったんだろうと、それが不思議で観に行ったのだが、なるほど、この結末だと、広くは受け入れられない話だな、ということはよくわかった(原作未読です。すみません)。 家族たちの怪しさが「いかにも」で、キャラ作りも軽過ぎて、途中から犯人はわかってくるし、探偵が事件の解決よりは過去の恋愛にこだわっている風で、正直、謎解きものとしての魅力はあまり無い。でも本国ではきっと多くの人が原作とその結末を知っているから、作り手もそこを深めることには力を注がなかったのではないか。このキャストで「初映像化」、ということに意味があったのだろう。 子役の女の子、あれ、もしかして??と思いながら観ていて、劇場を出てから調べたら、やっぱり、「マイ・ブックショップ」のあの子(オナー・ニーフシー)だった。きっと将来を嘱望されている女優さんなんですね。だから、グレン・クローズとこの子役あっての映像化実現なんじゃないかな、と思った。

閲覧数1,427