3.0点
TSUTAYAの掘り出し物セレクションを責任者の人って、絶対、自分と 同世代で、小学校の頃から映画館に通っている人だと思う・・・ と、確信できるほど、これらセレクションでDVD化されコーナーに並ぶのは、 自分の記憶の中でも「面白かった!」と思うものばかり。 この「アウトロー・ブルース」もそんな一本で、小学生の時に見た 記憶がある。地方だったので、何かほかのメインの映画との伴映作品だったと 思うけれど、メインの映画のほうは、今や何であったのかもすっかり忘れ、 この「アウトロー・ブルース」だけが、ずっと記憶にとどまっていた。 冒頭から主演のピーター・フォンダが聴かせるタイトル曲のカントリーソングを 聴くやいなや、「ああ、懐かしい!」と胸が躍ってしまった。 でも・・・あれ??? 意外とそこからの話の展開が、やや薄っぺらいか? 保釈された主人公が、自身の曲を勝手に著作権登録してしまったスターシンガー のもとに苦情を言いにいったところ事故で発砲、そのシンガーが脚に怪我を負って しまい警察に追われる身に。恋に落ちたバックシンガーの女性と共に逃走を続け ながらも、ラジオ局やクラブでゲリラ的にライブを開いて、ファン層をどんどん 拡大していって・・。 まあ、70年台の良き時代の娯楽映画そのままって感じかな?あまりにも警察が ヌケていすぎな気もするけど。 主演のピーター・フォンダ、お父さんのヘンリー・フォンダはもちろん、お姉さんの ジェーン・フォンダの陰に隠れて、結局、最後まで大スターにはなれなかったけど、 こんな作品で肩の力を抜いて楽しんで演じてるさまは、見ていて気持ちいい。 また、エキストラの人たちの当時のファッション、そして、その後の人生なんかを 想像してみるのも楽しかったりする。