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薄暮
2019年5月24日公開

薄暮

522019年5月24日公開

mxc********

1.0

中高生向けの恋愛モノ?震災モノ?

(福島との関係性) 山本監督は「福島が美しいと思ってくれれば良い」と述懐した。いわき駅など高校の制服や舞台設定が福島なだけで人物と福島、各々の描写と関与が薄いと感じた。主人公二人と福島の創作上の強い繋がりを感じ感動するには無理があり、何処か別の田舎の出来事と風景として成立してしまう。福島の風景や薄暮が美しい故に主人公の何が変化したのか何も無いのだ。表現が幼稚と言えばいいのだろうか。少女が恋愛成就や絵に感動し嬉泣くだけなら震災も人間性ドラマのテーマとしては失格だ。 (震災) 避難住みや望郷の悲しみと主人公二人の関係性も不明瞭だ。震災そのものや人や故郷と離れる等の苦しみから震災を忘れずに新たな土地に住んで人の繋がりを模索し高校生らしく乗り越えるストーリーも伏線もない。 (他のストーリーや描写) 本編45分の短編で恋愛クライマックスに向けて不要な内容が多い。不要なのは日常シーン、脇役人物、全く意味不明な立像、脇役のセリフ、モノローグ、ベートーベン。作画ミスや彩色ミスも多い。 (楽曲) 楽曲選択と短すぎる演奏時間も震災や福島とも恋愛とも意図が不明である。 (総合) 震災を忘れたか忘れかかっている少女の素朴な恋愛物として、なおかつ視聴者が震災を忘れてフワッと見れば小学生向きな映画として及第点は与えられるかもしれない。大人が見て総合得点15点/100点。スタッフは日常物か震災物か恋愛物か部活演奏物か風景物か何方か明確にして感動を誘うべきだろう。

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