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家族にサルーテ!イスキア島は大騒動 (2018)
A CASA TUTTI BENE/THERE'S NO PLACE LIKE HOME
- 監督
- ガブリエレ・ムッチーノ
- みたいムービー 41
- みたログ 33
こんな作品だと分かって観た人にサルーテ!
- illbeback1229 さん
- 2019年6月21日 21時11分
- 閲覧数 933
- 役立ち度 3
- 総合評価
イタリアのイスキア島で暮らしている夫婦が結婚50周年を迎え、それを祝う為に親戚一同が大勢集まり壮大なパーティーが開かれたが、その日にみんな帰るはずが天候不良によりフェリーが欠航となりみんなが急遽2晩泊まる事になったことで起こるドタバタ劇を画いた本作。
前から観たいと思ってたのでさっと上映館へ。
鑑賞前の本作の印象はチラシ等を見てもコメディ要素が強いものと思っていた。
前半は親戚達がフェリーに乗って島に着いてパーティーが始まるまではキャストが多いせいか人物像紹介を含めた喋り通しの展開がパーティー終了まで続いてく。
この辺までは自分が思い描いていた通りの軽いノリ感で悪くなかった。
そして、天候不良により島に泊まる事になってから、みんなが隠していた裏の顔…というか裏事情がドンドン明らかになっていき大混乱になるのも想定内で進んでいく。
しかし、大混乱になってからが作品自体が大問題となっていく。
大抵こういった流れの作品は大混乱になりながらもフェリーが出航する時にはほぼ解決し観客の気持ちが穏やかになって「はい終了!」というのが定番なのだけれど…本作は前半の軽い雰囲気は本編終了になっても出てくる事は無く、鑑賞前の作品の印象を全て拭い去ってしまう決して笑う事の無い取り返しのつかない愛憎と確執だらけの重い作品にシフトチェンジしてしまう。
しかもそれが最後まで継続され何の解決もされず何の回収もなくさらに絶望的なエンドクレジットを迎えてしまうので、観客達をとてつもない中途半端な気持ちにさせてから劇場が明るくなるという始末となった。
自分も含めて本作がまさかこんな作品だったとは夢にも思ってなかったはずで、逆にこんな作品だと分かって観に行った人には拍手喝采したいほどだ。
でも仮にこんな作品だと分かっていて観たとしても評価はほんのちょっぴり僅かに上がるだけでほぼ変わらないけれども。
邦題が「家族にサルーテ!」と「サルーテ」の意味は鑑賞前まで分からなかったがこの邦題が雰囲気的に明るいイメージを想像してしまうのでこれは少し騙された感じがしてならない。
原題の意味は「家族は上手くやってる」という意味らしく、「サルーテ」は「ご健康を」という意味で乾杯の時に使われるらしい。
だったらまだ原題をそのまま直訳した邦題で上映した方がまだましなのかもしれないけど、どちらにしても自分にはなにか騙されて不味いものを食わされた感じのする後味悪い作品だった。
詳細評価
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- 不思議
- 絶望的