hechonaps
4.0点
私が通った高校は野球で名を上げようと必死な新設校だった。 部活には大人の事情な優劣もあったらしく、クサる人もあったようだ。 なぁんも考えていない私は才能も努力もないオコサマだったな(笑) 赤鬼を少し過ぎた年齢になってやっとわかったことがある。 ホント、高校時代に済ませておけよってコト。 こんな風に感じるようになるから世の大人たちは おせっかいにも若造を鍛えたがるんだよね。 今の自分の経験値とキミのその若さと情熱で あの時、叶えられなかった事ができそうな気がするから。 子供たちに見せたい世界がある。 自分が見られなかった世界。 気持ちを共有できるなんて当時はもちろん、今でも思ってはいないけれど 同じものを掴みに行く連帯感や力を合わせる安心感なんかは 見ていてチョット羨ましい気もする。 自分が手にできなかったものを心残りに、別の何かで埋めよう 心残りはそのままに新たな気持ちでもう一度、頑張ろうって思える。 先生ってそれぞれの人生の過渡期に関わる大切な存在なんだね。 そう思って振り返ると、 映画の一コマみたいに思い出す出来事や先生の顔があったりする。 今ではもうデフォルメが効いてて本人とはかけ離れちゃってる気もするけど 懐かしいな。 何事もなく過ごした私ですらこうやって懐かしいと思うのだから、 映画やドラマのような熱い経験をした生徒たちには ホントに青春だったんだろうな。
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