意欲作だがあざとさも
- ima***** さん
- 2020年12月1日 21時49分
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- 総合評価
初めに強調しておくと、決して駄作ではなく、一見の価値はあると思います。観ていて、オダギリジョーさんの意欲をひしひしと感じます。
ただ、いろいろ取り込み過ぎて息が出来ない感じ。セリフは多すぎず割とゆったりしている構成の割には、余白が無い感じというか…映像もこだわりの美しいカットに溢れ、良くも悪くも浮世離れしている。いや、ほんと美しいんだけど。自然の描写も人の描写も。ファンタジーかよと思うほどのやりすぎ感もあり、少々あざとさを感じてしまう部分もあり。美し過ぎて嘘っぽさも…。監督専業ならここまでやり過ぎず、もう少し自然に描くと思う。
オダギリジョーの、この映画でやりたいこと全てやり切りました感。
役者さん達は、主役の船頭はじめ本当に素晴らしいです。見応えもある。ストーリーに複雑さはなく、大人の映画としては純真過ぎるほど純真。
繰り返しますが嫌いじゃない。こんなに純真な美にこだわった映画も珍しいと思う。オダギリジョーさんの2作目があるのか無いのか分からないけど、いい感じに肩の力が抜けて余白ができたら面白いかなとも思います。
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