賛否両論であろうミステリー
- tokyo_sy*** さん
- 2020年7月8日 16時31分
- 閲覧数 1638
- 役立ち度 3
- 総合評価
レビュー1738作品目。WOWOWシネマにて視聴。
本編1時間42分、スペイン/アメリカ合作映画
この映画、ぼーーーーと見ていたら結局何が何やら解らなくて
★1とか2を付けるであろう映画。
よく、「キチンと見ないから、この映画の善さが解らないんだ」と低評価の方を暗に非難するレビューも他の映画レビューで散見されますが。
でも、「何度も見ないと解らない」「じ~~と真剣に、一分たりとも目を離さずに見ないと理解出来ない」な作品は、それそのものが大幅減点対象だと思いますよ。
映画なんて娯楽なんだから。
暇潰しで見る方、体調が悪くて会社や学校を休んだついでに見る方、
色々いらっしゃるでしょうし。
視聴者(レビュー者)全員が体調万全で『さあ、来い』状態である訳でもなく。
さてこの映画。
端的に言えば、殺人鬼の父親が兄弟姉妹に復讐にやってきた。
長男は弟妹を屋根裏に隠すが、父親来襲。長男以外殺す。
長男、父親を屋根裏に閉じ込める。
で、まあ長男は自殺しようとする訳ですが、弟妹の幻影が見えて思いとどまる。
その後、脳内弟妹と静かに平和に暮らして居た・・と。
切ないですよ。
自己保身で「脳内に弟妹を発生させた」「自身が多重人格である」な反面、
弟や妹の霊が、おにいちゃんを守りに来ている様にも受け取れる。
ミステリーでもあり、サイコサスペンスでもあり、スーパーナチュラルとも。
ラストは「なんで、そんないわくつきの家に住み続けるんだ」な長男と、
彼に寄りそう彼女。いやあ彼女、偉過ぎる。アタシには出来ないよ。
彼と彼女は幸せなのかなあ。
家に縛られる彼と、彼に拘り縛られる彼女。
でも、ラストの画像と音楽では「これはこれでハッピーエンド感」が
ギュンギュン流されるので、良しとしましょうか。
難解なれど、良く練られた脚本でした。
二十歳・・いや三十歳以上じゃないと解らないかもなあ。
詳細評価
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