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コレット (2018)

COLETTE

監督
ウォッシュ・ウェストモアランド
  • みたいムービー 108
  • みたログ 169

3.39 / 評価:132件

キーラに食われてしまった映画

  • じゃむとまるこ さん
  • 2019年5月25日 23時08分
  • 閲覧数 910
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

ほぼ史実に忠実に描かれているのだろう。
16歳年上の作家と結婚した田舎娘コレットがどう成長していきコレットという人格を確立していくかという映画かなと思ったら・・・そうでもない。
コレットは生来の自由人であり、それに目覚めていく映画だった。

夫に連れられパリの社交界にデビュー、夫の用意した流行の服は気に入らずあか抜けない田舎ドレスで”何?あの田舎娘?”と陰口を言われても平気。
”私は私よ”、それがコレット、と序盤に語られる。
そしてラストに本物の自由を手にしたコレットが”さあ見て、これが私よ”と両手を広げスポットライトを浴びる。
その間12年くらいの出来事が語られ、ラストシーンに説得力を持たせるという映画の仕組みになっています。

ベル・エポック、狂乱の時代。
時代の雰囲気、キーラ・ナイトレイがどんどん美しくなっていく映像は本当に美しい。
浪費癖があり女癖も悪い人気作家の夫、でも作品はゴーストライターが書いていて才能はなさそうだ、しかし作品を見る目はある、ここは想像の通りなのだけれど、この夫、なかなか魅力的なキャラクターでつまらない男というわけでもない、だから裏切られても許してしまう、でもそれは女の立場として裏切られたから。
フランス人って、男も女も恋愛は結婚してから・・・なんてことを思い出した。

でも、どうしても許せないこと、最後に人間としての裏切りは許せなかった。
このあたりグレン・クローズがオスカーを逃した映画に似ている(あの夫よりはかなりまし)。

夫のおかげというわけではないが、他の男と結婚していたらコレットの才能は花開かなかつたかもしれない。
どんどん美しくなるとともに才能も開花していく、男とは浮気はしなかったが女との恋はあった、それも彼女に実りをもたらしたようだ。

波乱に富んだ人生、美しく魅力的な映像、美しいキーラ・・・
で、映画は・・・・なんというか一本調子というか、深みがない。
キーラ・ナイトレイに食われてしまった映画という感じだった。

コレットのイメージはキーラ・ナイトレイではないんだな~、硬質な女優じゃあイメージに合わない、フランスのお話なんだから。

年上の女(自分を投影)と若い男、自ら身を引く人生の機微、みたいなものを作品で描いている、いかにもフランス。

「青い麦」はクロード=オータン・ララ監督、エドウィージュ・フィエール主演で映画化されている、ずっと昔(40年くらい?)TVで観た。「シェリ」は10年くらい前ミシェル・ファイファー&ルパート・フレンドで映画化された。
どちらも好みの映画だった。

コレットさん数々の恋、同性の恋人、三人の夫、二人目の夫との間に子供が生まれたが自由人であることを選んだ(母であることを拒否)、地位も名声も華やかな交友関係も手に入れ1954年81歳で永眠する。
ちょっとため息が出てしまう。

キーラのファンの方には超おすすめの魅力あふれる映画、そうでない方には少々退屈な映画かもしれません。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ゴージャス
  • 勇敢
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