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コレット (2018)

COLETTE

監督
ウォッシュ・ウェストモアランド
  • みたいムービー 111
  • みたログ 158

3.41 / 評価:120件

ヘップバーン起用エピソードはありません!

  • bakeneko さん
  • 2019年6月3日 11時11分
  • 閲覧数 366
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

舞台版ではオードリー・ヘップバーンを起用した「恋の手ほどき:いとしのジジ」や、最近では代表作「シェリー」がスティ―ブン・フリアーズ監督作「わたしの可愛い人 シェリ」として英国で映画化された作家&演出家で、女性解放の先駆者でもある:シドニー=ガブリエル・コレット(1873年~1954年)の若き日の葛藤と独り立ちへの飛翔を、当時の文化風俗を再現しながら描いて行く女性映画ですが、フランス的な奔放女性の内面を生真面目な英国人スタッフが解釈したことで、外見はフランス中身は英国の不思議な風味となっています。

ブルゴーニュ地方ヨンヌ県サン=ソーヴル=アン=ピュイゼーの退役軍人の娘:シドニー=ガブリエル・コレット(キーラ・ナイトレイ)は、17歳の時に巴里の文壇の寵児である:ウィリー(ドミニク・ウェスト)と結婚して上京する。サロンに顔を出し上流文壇とも交流するうちに、家庭の経済状況の問題もあって処女作:クロディーヌを夫名義で上梓したところ社会現象を巻き起こすほどのヒットとなる。バイセクシュアルな夫の行状の影響もあってそのころからコレットは女性との性的関係を進展させ、更に舞台やパントマイムといった演劇活動にも没頭するようになる。やがて、夫の影の作家であることに満足できなくなったコレットは…という女性の成長&解放譚で、19世紀~20世紀初頭の巴里のサロン文化や社会風俗も再現されています。

唯、田舎風景のロケ地がブルガリア&室内ロケが英国と“本物のフランンス”とは一味違う映像となっていますし、登場人物が全て英語を話しているのも違和感があります。そして、奔放な性的関係の享楽性も英国的にかなり大人しめな表現になっています。
そのことに引け目を感じたのか?背景音楽に“これでもか!”とばかりにベタなフランス曲を流しているのもやりすぎ感があって、ビゼー、ドビュッシー、サン・サーンス、サティ、ドリーヴ…のお馴染みの曲の続々の引用は反って“普通のフランス映画はこんなことをしない…感”を出してしまっています。
それでも、写真に残されている演劇「エジプトの夢」の舞台の再現も含めたキーラ・ナイトレイの熱演は圧巻ですし、「ビッグ・アイズ」、「メアリーの総て」、「天才作家の妻 40年目の真実」と同様の女性作家の苦悩も掘り下げています。

実際のコレットの天衣無縫の翔びっぷりを英国的に生真面目に解釈して、ヒロインを「突然炎のごとく」の奔放な性格から→「恋のエチュード」風の真摯な性格に脚色していることに、英国的な特徴とフランス人理解の限界も観ることが出来る作品で、20世紀初頭に現在のパントマイムがカントマイム(歌唱に合わせた動作劇)から進化したことも判りますよ!

ねたばれ?
1、エンドタイトルの写真より―“本物のコレットの方が豊乳だったんだ!”-(キーラファンの方ご免なさい!)。
2、公園シーンでは、ジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後 」を再現しています!

詳細評価

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