2019年6月22日公開

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場

TUNTEMATON SOTILAS/UNKNOWN SOLDIER

PG121322019年6月22日公開
アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

ソ連との戦いに敗北し領土の一部を奪われたフィンランドは、1941年、その奪還に挑むため同国への侵攻を開始する。さらに強大な軍事力を誇るソ連軍に対抗するため50万人の軍隊を組織し、歩兵戦を中心に戦いを進める。妊娠中の妻と家族を残してきたベテラン兵士、結婚式を挙げたばかりの若者など、それぞれ違った事情を持つ4人のフィンランド軍兵士が最前線へと送り出される。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(33件)

勇敢18.5%恐怖12.9%悲しい12.1%切ない12.1%絶望的11.3%

  • ********

    4.0

    フィンランド人であること。

    2017年。アク・ロウヒミエス監督。第二次世界大戦中、冬戦争でソ連に奪われた土地を取り戻そうとナチスドイツと結託したフィンランド。再びソ連と戦争となって(継続戦争)一時的に領土を拡大するものの、最終的には後退して逆に対ドイツ戦へと突入するまで。主に継続戦争の一進一退の様子を扱っている。 大国ソ連と二度戦って負けなかったフィンランドの国民的戦争が題材なだけに「フィンランド人とは何か」という理想像がにじんでいる。理不尽な軍隊組織への批判、それぞれの個性的な生き方、戦場における陽気な一体感。確かに戦争批判と家族礼賛なのだが、それだけでなく、個人の自由に依拠しつつ、自然崇拝や透徹したニヒリズムが感じられる。

  • mor********

    4.0

    意外にも本格的

    深夜に本格的な戦争映画見たいと思って、フィンランドの戦争映画ってどうなんだろうって思ってたけど、意外と戦闘シーンとかカメラワークとかしっかりしていて生々しさや臨場感もあってよかった。ストーリーもアメリカによくある過度な感動ものとかではなく、無理のない程度で飽きの来ない淡々さが深夜にはちょうどよかった

  • つとみ

    4.0

    淡々と戦場を描くだけでもドラマは生まれる

    第二次世界大戦、フィンランドは枢軸国側だ。つまり負ける。 前半は前の戦いで失った土地を取り戻すべく前進。ただ戦闘と前進を繰り返すのみ。後半は撤退、撤退、撤退。 過剰なドラマもほとんどなく、非情な戦場を描き続けるのみ。 人もバンバン死ぬ。戦争映画なんだから当たり前だろと思うかもしれないが、この手紙を家族に渡してくれとか、神に祈ったりとか、死にたくないと喚いたりとか、そんな映画的なものはほとんどない。ただバタリと倒れ次々に屍となっていく。 一番の主人公格であるロッカが多少語るが、この戦いの意味や負けることの意味を過剰に言葉にすることもない。 本当に前進と戦闘と撤退がほとんどで、群像劇のような作りなこともありキャラクターの認識すらおぼつかない。 それでも何かを感じることができるのは、至るところに散りばめられた一瞬の描写にある。 例えば、前進していたときは体に悪いからと煙草を吸わなかったロッカが撤退中に煙草を吸っているシーンがある。あれだけ勇敢に戦っていたロッカでさえ心が折れたことを表す。 そんな一瞬が積み重なって悲劇や勇気や場合によっては政治的な何かとか、人によるだろうが映画が訴えている何かを受けとることができる。 淡々としていて戦闘以外の刺激も少なく、見方によっては退屈ともいえるわけだが、それでも普通に観ていられるのは、まず一番にCGを多用しないリアルな戦闘シーンにあると思う。 1シーンで使われた爆薬の量でギネス認定を受けたそうで、その本気度がうかがえる。 そしてなにより、戦場の空気感の表現に優れていたように思う。 邦画などではお金を出す方々の意向により映画であってもテレビドラマのような明るい画で、これが邦画がよくテレビドラマクオリティと低評価を受ける一番の理由だと思っているのだが、本作はそんなことはない。 暗くて見辛いというわけではなく、あくまで空気感だ。気温や湿度がこちらに伝わりそうな空気感。戦場にいる名もなき兵士の心情を表すのにこの空気感が後押しする。 傑作だとは思わないけれど、日本人にはわからないフィンランド人には刺さるものはあるようで、その年のフィンランドで興行一位だったそうだ。 こういった作品がヒットする土壌があるのは映画ファンとしてなんだか羨ましいなと思った。最近の日本だとアニメ映画か娯楽系大作しかヒットしないからね。

  • dkf********

    3.0

    フィンランドはカウリスマキだけではない!

    フィンランド映画と言えばアキ・カウリスマキしか思い浮かばないが、これはそんなフィンランド映画のイメージを一掃する気合の入った本格的戦争映画だ。 とにかくその本気度合いに驚かされる。戦闘シーンはCGでなく、すべて屋外撮影の実写だし、何台もの「動く」T-34戦車まで出てくるあたり、これがかなりの予算と時間をかけた大作であることは容易にわかる。 シリアスなストーリーを生真面目な演出で描いており、戦争映画が好きなら一見の価値はあるだろう。 キャストがフィンランドの馴染みのない俳優ばかりで登場人物達の相関関係が分かりづらく、やや感情移入しにくい難点はあるが、これはやはり「フィンランド俳優達のフィンランド語による純フィンランド産戦争映画」であることが価値があるのだと思う。 戦争映画としてはかなりオーソドックスな作りなので正直既視感もあるが、そういう物足りない部分も含め、これほどのものを自国製作した意気込みを好意的に評価したい。 フィンランド映画はカウリスマキだけではないということだ。これを機会にもっといろいろなフィンランド映画も観てみたい。 日本の配給会社各位、ひとつ宜しく!

  • cha********

    5.0

    フィンランドは「枢軸国」側だった

    【2019年6月に武蔵野館で鑑賞】 フィンランドは、第二次大戦中の1941年から1944年にかけて、領土奪還のためにソ連と戦いました。この映画はその戦争を兵士達の視点から描いたものですが、単なる愛国映画ではなく、ソ連と対抗するためにナチスドイツと協力したという「汚点」も包み隠さず描いています。つまり、フィンランドは「枢軸国」側だったのです。 ただし、領土回復以上の野心はなかったこと、またソ連と早めに講和を結んだ等の事情から、第二次大戦終結後の国際社会からの風当たりはそれほど強いものではなく、終戦後7年目の1952年にはヘルシンキ五輪を開催しました。一方、スターリン率いるソ連(一応、連合国側とはいえ)に、西側諸国は脅威を感じており、小国ながらソ連と戦ったフィンランドに同情が集まったわけです。 しかし兵士達やその家族の払った犠牲は大きく、この映画も虚しさだけが残る結末です。わが日本でも、「北方領土奪還のために戦争が必要では?」なんて言う輩は、この映画を観るべし。 【追記】戦前から続いてきたヨーロッパ各国の対立や協調の構図は、第二次大戦という大海に流れ込み、ナチスドイツに敵対した側と、協力した側に分かれました。まるで、試薬を満たした容器にヨーロッパの地図を浸したら、赤白がはっきり分かれたみたいに。こうなった背景は、それだけドイツが強力だったということで、多くの国がその力を借りて、自国の問題を解決しようとしたのでしょうね。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場

原題
TUNTEMATON SOTILAS/UNKNOWN SOLDIER

上映時間

製作国
フィンランド

製作年度

公開日