フィンランドはカウリスマキだけではない!
- ポルティ さん
- 2020年11月1日 8時30分
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フィンランド映画と言えばアキ・カウリスマキしか思い浮かばないが、これはそんなフィンランド映画のイメージを一掃する気合の入った本格的戦争映画である。
とにかくその本気度合いに驚かされる。戦闘シーンはCGでなく、すべて屋外撮影の本物だし、何台もの「動く」T-34戦車まで出てくるあたり、これがかなりの予算と時間をかけた大作であることは容易にわかる。
シリアスなストーリーを生真面目な演出で描いており、戦争映画が好きなら一見の価値はあるだろう。
キャストがフィンランドの馴染みのない俳優ばかりで登場人物達の相関関係が分かりづらく、やや感情移入しにくい難点はあるが、これはやはり「フィンランド俳優達のフィンランド語による純フィンランド産戦争映画」であることが価値があるのだと思う。
戦争映画としてはかなりオーソドックスな作りなので正直既視感もあるが、そういう物足りない部分も含め、これほどのものを自国製作した意気込みを好意的に評価したい。
フィンランド映画はカウリスマキだけではないということだ。これを機会にもっといろいろなフィンランド映画も観てみたい。
日本の配給会社各位、ひとつ宜しく!
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