全人類必見かも
- fuj***** さん
- 2019年6月17日 7時07分
- 閲覧数 632
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- 総合評価
悪い事は出来ないものですな。
学生素人即席犯罪集団による希少本強奪計画は人間の愚かさを全身に纏って、
馬鹿馬鹿しくも痛々しく、惨めな失敗に終わる。
主要人物全員が等身大なため、身につまされる事比類ない。
身悶えしながら重苦しいサスペンスに浸った。
最後は結局、凡人らしく罪の意識に押しつぶされて自滅に至る。
その過程を、なんとモデルとなったご当人たちが解説するのだ。
しかも各々が役者に勝るとも劣らない存在感を放ち魅力的。
真実が那辺に有るかは、本人にしか分からない『藪の中』だ。
フィクションとドキュメンタリーの、がっつり対等な融合。
こんな手法は、かつて見た事がない。
そんなに認められたかったか?
流行りの「承認欲求」ってやつか?
犯罪は割に合わないと刷り込むためにも、
初等教育の段階で全世界の子供に本作の鑑賞を義務付けるべきだ!
ついでに全政治家と全官僚と全資本家にも、
『時計じかけのオレンジ』方式で眼球から脳に注ぎ込んでやれ!
そっちはもう手遅れか。
詳細評価
イメージワード
- 笑える
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- パニック
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