間合い
- 文字読み さん
- 2019年9月18日 1時07分
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2019年。池田千尋監督。大学に在学しながら起業をめざす才能豊かな女性と、大手企業で地道に働いている女性。かたやひらめきで勝負し、かたや確実に課題クリアを目指す。わかりあえない2人だが育児課題解決アプリの作成をめぐって意気投合していき、、、という話。
なんということはない物語なのだが、全体として白くぼけた色彩、会話の妙と展開のテンポ、そしてわざとらしく挿入される「現代の東京」(新しいオリンピックスタジアムの建設)などで、心地よく進んでいく。ジャ・ジャンクーかよという突っ込みが頭をよぎるが、ジャ・ジャンクーのように時代と個人の関係についての社会批評があるわけではない。どっちかというと、時代に迎合していくだけの話なのだが、、、。なんだろう、この心地よさは。きっちりとフレームをつくるカメラ、人物に比べて大きいビルと空の背景。決して役者の演技が上手というわけではないのに。偏愛?仕方がない。
女性監督による、働く女性をテーマにした、女性のための社会変革を目指す映画。それでも、テーマや演技だけが映画のすべてではない。わかりやすいテーマ、わかりやすいキャラクターで、楽しめるところは楽しめる。この映画では、間合いですかね。
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