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上映中

タロウのバカ (2019)

監督
大森立嗣
  • みたいムービー 99
  • みたログ 127

2.74 / 評価:95件

あり得ないが、戦争映画に似ている気がした

  • vbj***** さん
  • 2019年9月26日 20時11分
  • 閲覧数 443
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

彼らはよく笑う。
四六時中笑っていた。
でもどれもが乾いた笑いで、笑えば笑うほど、私には「無感情」が伝わってくる気がした。
特に主役のタロウは、感情を超えたところに生きていた感じがした。

唯一、感情が宿ったと思える場面は、怒りのシーンだけだった。
怒り…理解されない悲しみ、哀しみ。
たぶん他の2人がかろうじて経験してきた楽しみや喜びも、タロウには皆無だったのではないか。
そう思わせる映画だった。

この無感情と怒りは、「野火」という戦争映画とそっくりだった。
敗戦前後、異国の戦場で見捨てられた日本兵たちが、感情さえも無くして彷徨う姿とタロウが同じだったことに愕然とした。
野火の兵士たちの正直な印象は野良犬だったが、タロウもまったく同じ野良犬だった。

勝手な思い込みかもしれないが、大森監督の目には、今の日本は、静かに首を絞め人間としての感情を奪い取る戦場に見えているのかもしれないと思った。

今までの役者としての蓄積を、余すところなく使いきっているような菅田さんに、いつもしっかりと存在感を残す太賀さん。
今回は、その2人をも越えていたYOSHIさんの演技には、本当に圧倒されるものがあった。
大森監督と菅田さんの作品というと「セトウツミ」がすぐに思い浮かぶ者としては、ズッシリくる作品だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不気味
  • 絶望的
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