あらすじ・解説
信州上田で町工場を細々と営み、100歳で亡くなった父親の葬儀を終えた76歳の鉄男(高橋長英)のもとに、40年も音信不通だった80歳の兄・金之助(柳澤愼一)が若い女・樹里(土屋貴子)を連れて舞い戻ってくる。独身で真面目な鉄男と対照的な金之助、訳ありの樹里の奇妙な共同生活が始まるが、やがて金之助の過去や樹里の素性が明らかになる。
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予告編・動画
作品レビュー(5件)
- しじみ
4.0点
日本中に鉄男さんのような人はたくさんいます。 自分の事より家族や家業を守り、気がついたら年を取って。 お兄さんが鉄男さんの生活に希望を与えてくれた。 兄の話というより弟の話かな。 普通の人の普通の生活だけど、どこかホッとするいい映画でした。 鉄男さん、お幸せに!
- dhp********
5.0点
とても懐かしく感じて観てました。
- jun********
5.0点
下町人情を描いた感動作
- とみいじょん
4.0点
さわやかな映画だった。 映画のHPには柳澤氏と高橋氏の”バディ”映画と書いてあったけれど、私には、まじめ一徹に生きてきた弟の許に現れた天使に見えた。尤も、うさんくさい天使ではあるが。 西川監督が演出された舞台を見たことがある。 台詞と言い、台詞回し・間と言い、その舞台を彷彿とさせる。唐突にアダム・スミス等の”学問”が挟まれるのも、文学座の特徴なのか? そんな文学座の演劇が、劇場から外に出てきた感じ。 まだ見たことがないが『父帰る』という芝居がある。そのもじりか? 伝説の喜劇俳優・柳澤氏。 ”コメディ””お笑い”としてみると、さすがに今風のテンポではなく、肩透かしを食うかもしれない。 尤も、それは柳澤氏の演技のせいというより、”文学座”らしさのせいだと思う。または、あえて狙ったであろう昭和の香りというか、今の”バラエティ”と”喜劇”の違いなのか。 多少台詞回しや動きがもたつく感じはあるが、出演されていた時の柳澤氏のコンディションを考えれば、映画の中の柳澤氏の存在自体が奇跡。 そんなふうに(失礼ながら)お年を感じさせはするが、それでもその表情一つ一つー他の方が台詞を言っている時の表情、寝ている時の演技等ーに目が釘付けになる。永久的にフィルムに残しておく価値があると思う。感嘆。 そして、着こなしのダンディさも必見。ただ、コーディネートを真似してみても、あの雰囲気は出ないであろう。 まだ、柳澤氏の映画は『マジックアワー』しか見ていないが、昔の映画が見たくなった。温故知新。今、新鮮に感じるような”粋”を学べそうだ。 そんな芝居を受ける高橋氏。 まじめ一徹に生きてきた朴訥な役柄。さりげない新聞を読む老眼鏡のかけ方からして、その人柄を醸し出す。人の好さ・守ってきたものがあることへの自信がありつつも人生を振り返ってしまうやりきれなさ等様々な弟の歴史を、台詞以外のところで全身ににじませて見せてくれる。 そして、兄と弟と異質ながらも、同じ源をもった”兄弟”のかけあいで、おもしろみのない弟の中の”弟”のおもしろさが出てくるのが凄い。 なんて縦横無尽な役者なのだろう。こちらも感嘆。 子どもを巡る顛末等、脚本には多少のつっこみを入れたいし、”文学座”らしい過剰な演技もあり、そこを楽しめるかで、映画の評価は変わってくると思う。 けれど、個人的には、上質な演技を堪能できる、安定した映画だと思う。
- dc4********
4.0点
レビューがあまり無かったため、どんな映画なのか全然分からなかったけれど実際見に行ってみるととても面白かった。 出ている俳優さんたちが有名な方でないのも親近感が湧いてよかった。 途中までどんな話か読めないところも推理しながら観れるため面白い。 笑いも感動もあり、老若男女楽しめる映画。
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