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シークレット・ルーム (2016)

WAKEFIELD

監督
ロビン・スウィコード
  • みたいムービー 1
  • みたログ 50

3.05 / 評価:37件

電源が落ちた自分

  • raz******** さん
  • 2021年1月31日 19時44分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ストーリーに起伏がなく、あっと驚くような展開は皆無なのだけど、
なぜか引きこまれた。

終盤になると、それまでずっと引きこもってた主人公が外に出る。
そのときのモノローグからすると、主人公はどうやらうつ病だったみたいだ。
そういえば、精神的な疾患を抱えている子供たちやその医者も登場していた。
主人公もまた、同じように精神に問題を抱えていたってことだろう。

映画の序盤、乗車中の電車が停電で止まった。
うつ病になるときは、そんな風に急に電源が切れたかのように、
生きる気力が失われてしまうらしい。

帰宅する家に自分の居場所がなければ、帰りたくなくなる気持ちは良く分かる。
でも、自宅のそばに居続けたのは、本当は見つけてほしかったからだと思う。
主人公は家族に見つかったときのシミュレーションを何度もしている。
あのシミュレーションは願望半分といったところだろうか。
なので、主人公は本心では明らかに助けを求めていて、しかし、
あの純真な近所の子供たち以外は助けてはくれなかった。

深夜、ゴミを物色していた時、同じ目的の奴らから追い立てられた。
大人の世界は基本的に弱肉強食であったが、ただ唯一、
お金によってのみ紳士的な関係性を他の大人たちと構築することができる。

お金で作られた社会のある意味頂点に立っているともいえる弁護士、
その職に従事していた主人公であるが、
自然の中では一人では生きていけないほど弱い存在だった。

食物連鎖の頂点に立つ人間と、社会の頂点に立つ弁護士が重なっている。
種としての強さと、個体としての強さは別なのだろう。
人間が頂点にいられるのは助け合っているからだ。
孤立すると一気に底辺に突き落とされる。

そんなこと改めて言われずとも分かり切ったことかもしれないけど、
生き抜くためには大事なことなのだと改めて思った。

そんな、ちょっと切ない系の映画。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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