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ガラスの城の約束 (2017)

THE GLASS CASTLE

監督
デスティン・ダニエル・クレットン
  • みたいムービー 90
  • みたログ 175

3.26 / 評価:129件

馬鹿な親ほど可愛い??

  • fg9***** さん
  • 2020年9月28日 15時12分
  • 閲覧数 311
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

…あらすじは、横着をして、解説の次のとおり。
 『ニューヨーク・マガジンの人気コラムニスト、ジャネット(ブリー・ラーソン)はある日、ホームレス同然の父レックス(ウディ・ハレルソン)と再会する。
 両親は彼女が幼いころ、定職につかず夢を追い求めて気の向くままに生活していて、仕事がうまくいかない父は酒に溺れ、家で暴れた。
 成長したジャネットは大学進学を機にニューヨークへ旅立ち、両親と関わらないようにしようと考えていた。』
 レックスの夢は、家族のために「ガラスの城」を建てるというものだ。
 どんな夢を見ようが本人の勝手だが、空き家でこっそり暮らして、そこがバレて追い出されると他の地へ旅立ってその日暮らしをし、酷いときは荒野の真っただ中で野宿のような過ごし方をし、言うならば「漂流家族」のような暮らしぶりだった。
 親は好き勝手でやっているのでイイのだろうが、付き合わされる子供はたまったものじゃない。
 当然、学校には通わせて貰えないし、それ以前に学校という存在すらも知らされていないのだろう。
 教育もさることながら、衣食住の全てにおいて無頓着で、ひもじいということも感じる以前のお粗末さだ。
 でも、天文学等の知識はそれなりに豊富なので、子供からは物知り父ちゃんと慕われ、また、レックスもジャネットのことを「チビヤギ」と呼んで、愛情の限りを注いでいるようではあった。
 そんな子供時代、ジャネットは親の不注意から大火傷を負ってしまうのだが、親は彼女を病院に連れていく訳でもなく、包帯を巻いただけの自然治癒に任せたので、大人になってもその傷跡はケロイド状になって彼女の腰回りを覆っているのだった。
 こんなダメ親父をウディ・ハレルソンが屈託なく悪びれもせずに飄々と演じているので、胸糞が悪くなりながらも芸達者なものだから見飽きない。
 また、4人の子役もそれぞれが健気に自然体で演じている様が心地イイ。
 こんな能天気な親父なのだから、せめて母親(ナオミ・ワッツ)がしっかり者だと助かるのだが、アーティスト気取りの彼女は子育てには一切無関心で、ひたすら益体もない絵画に溺れ、旦那の為すがままに一切を委ねている天然のおバカさんなのだった。
 そんな幼年期を過ごしたジャネットもやがて少女となり、下界の様子も見聞きするようになって我が家の異常性に気付くのだった。
 で、脱出計画を練って実行に移そうとするのだが、アル中の親父に何度も阻まれながらも、遂に新天地へと旅立つことに成功するのだった。
 で、独力で大学を卒業して、ニューヨーク・マガジンのコラムニストとして活躍し、恋人とマンハッタンで優雅な同棲生活を過ごす現在、長年絶縁状態だった両親が街中でゴミ漁りをしている姿を目撃し、愛憎入り混じった記憶を呼び覚まされるのだった……といったストーリーだ。
 ラストで、本人たちの写真が映し出されたので、改めて実話ということを思い知らされる。
 ラストのジャネットの父親を慕う表情が爽やかなのがチョッピリ怪訝だったものの、「馬鹿な子ほど可愛い」の逆をいく「馬鹿な親ほど可愛い」という境地に彼女も達したに違いない。
 あの幼少時代の苦難を鑑みれば、家を脱出してからも彼女は言うに言われぬタフさを自らに強いて、今の立ち位置に付けたのだろう。
 そんなジャネットをブリー・ラーソンが好演しており、非常に愉しめた作品で3.4点といったところかな。

 (メモ 総レビュー数:3813件、2020年度346作品目)

詳細評価

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