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上映中

ワイルドライフ (2018)

WILDLIFE

監督
ポール・ダノ
  • みたいムービー 112
  • みたログ 118

3.51 / 評価:79件

幸せな刻をとどめる

  • じゃむとまるこ さん
  • 2019年7月30日 9時00分
  • 閲覧数 460
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

強いアメリカの呪縛・・・・そういものを感じた。
セリフにもそれは出てくる、この映画のベースになっている。
1960年代、この世代の男たちはその強さに自分の価値観をみている、そこから外れることはプライドが許さない、そしてそんな男を繋ぎとめておけない女は焦燥に身もだえする。そういう背景。
つまりは背景で、プライドを傷つけられ失職して”男”を取り戻そうともがく父も、家庭の足場が揺らいで焦燥感から”女”を取り戻そうとする母も主役ではない。

大人になり切れない両親を愛する息子は彼らを愛するがゆえに他人より早く大人にならざるを得ない。
その愛や、戸惑いや、苦悩、そして喪失を描いた映画。
人は喪失を重ねるごとに大人になる、それは不幸なことかもしれないし、そうではないかも知れない。
喪失の中に含まれる哀悼、それがあるかないかによって幸不幸が分かれる気もする。
少年は父母から愛されていたし、少年も又すべてを飲み込んで彼らを愛し赦していた。

ギレンホール&マリガンの存在感に負けず抑えた演技の少年=エド・オクセンボールドがとても良い、役の上では14歳、声は大人だ、そして戸惑ったような目の表情、そこには強い意志も感じられる。

この映画、ラストシーンのすばらしさに涙が出た・・・人は幸福な時をとどめるために記念写真を撮る・・何という少年の切ない気持ち、ああ、すべてはこのシーンのためにあった映画なんだ。
ポール・ダノの才能に脱帽。

私はこういう映画が大好きだ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 勇敢
  • 知的
  • 切ない
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