あらすじ・解説
2017年、中学校の教頭を務める諸岡敬は、掃除用具入れに閉じ込められていた小堀明彦(森安奏太)を助け出す。そしてゴミの中から、かつて親交のあった住宅春美という少年が言葉を記した紙を見つける。春美は高校へ進学せず、調理師学校を経て浄土真宗の僧侶となり顕信という法名を得ていて、5・7・5の字数にとらわれない自由律俳句に打ち込んでいた。明彦は、彼の句集「未完成」を諸岡から貸してもらう。
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予告編・動画
作品レビュー(3件)
- bed********
2.0点
作りが荒い。ロケ撮影だが、その一つの喫茶店の壁に貼られた飲食の価格は現代のものではないだろうか。神は細部に宿るというが、セット撮影がかなわぬのは理解するがこういう少しの手間の欠如が、そもそも虚構である映画を嘘にとどめてしまう。
- HERB
4.0点
木口さんはじめ、謙信の家族のキャストの皆さんの演技が素晴らしく、物語に引き込まれました。謙信の詠む自由律俳句も、観る人、それぞれの人生に重なるものが多かったと思います。私も父の病室に通う身として、謙信の俳句に、病室で過ごす孤独感を改めて代弁されたようで、涙なくしては観れませんでした。 現代パートを否定するわけではありませんが…そちらに入るとどうも映画の世界から映画館で見ている自分に引き戻される気は否めませんでした。
- rii********
3.0点
初日に見に行きました。 こんなところに目が行くのは私だけだと思いますが、空のカットが2つあるのですが、まったく同じ絵なんです。うろこ雲というんでしょうか、形も何もかも。雲の絵が、違う日付のたぶん時間も違うはずなのに。 きっと、絵がなかったから使いまわしたんだろう、とか、気づかずに使ってしまったんだろうと、たぶん正解のもっともなことを思いましたが、この映画を思い返すとき、雲が一緒だったなぁ・・・といつも思います。 顕信の時間は止まっていたのだろうか。雲は時間です。数秒違えば、ゆっくりとした速度でいつの間にか模様が変わっています。同じものは一つ足りとありません。あの当たり前のように流れる時間空間は最初の少年のものであって、顕信の時間は過去のもので、そして夭折してしまった。生きることと死ぬことの行き来をしながらフラットな同じ時間中に閉じ込められて。 また空を見ると、雲が一緒だったなぁ・・・と思うんでしょうね。
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