ここから本文です

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (2019)

ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD

監督
クエンティン・タランティーノ
  • みたいムービー 1,156
  • みたログ 6,858

3.93 / 評価:5801件

ハリウッドの憂鬱を笑う。

  • まあしい さん
  • 2019年8月31日 21時29分
  • 閲覧数 6342
  • 役立ち度 251
    • 総合評価
    • ★★★★★

この作品こそが「映画愛」にあふれているって感じました。
キャリアと才能のある監督、俳優陣、スタッフが映画を作れば
素晴らしい作品ができるのは当然なんだけど、ここまで監督の意向を形にして、しかも個性的で説得力があって面白い作品はあまりお目にかかれない。

1969年のハリウッドの街並みをCGじゃなくリアルに再現しています。
そのストリートをブラピの運転する車が疾走する。その数秒のシーンに感動したりする。

予告でもあるバーの店内でアル パチーノ扮する、プロモーターかなんかがレオに「マカロニウェスタン」への出演を打診すると、ショックでレオが泣いちゃう。そんなこんなが面白い。
タランティーノ監督のオリジナル脚本なんだから当然、好きなことができるわけだけど。脚本のセリフが秀逸で、いたるところに
伏線が張り巡らしてあり、きれいに回収されていきます。
それは、観てるそばからわかるんだけど嫌味がなくて好感がもてる。

例えば、冒頭から出てくるブラピが飼ってるピットブルの登場とご飯のあげ方とかね。終盤に繋がります。
意味なくあんなかわいくて、賢そうな闘犬飼わないよね。

レオは落ち目なTVの西部劇の悪役スター、リックを演じ、いつも不安で我らの邦画の雄!妻夫木君並みに始終泣いてます。
「大脱走」のオーディションを受けて最後の4人まで残ったんだけど・・・、マックィーンにとられたとか。(爆)

気乗りしないまま、イタリアまで行ってマカロニウェスタンを撮りに行きそれなりに成功して、結婚までして奥さんをハリウッドに連れて帰ってきているのに、まだ不安がっています。

主役のリックを主体に当時の業界全体が少しづつ変わっていってる過渡期を描いています。
ポーランド出身のポランスキー監督が成功していたり、アジアのスター、ブルース・リーを出演させたりして、リックじゃなくてもハリウッド全体が次の一手をみつけられず不安だったかもしれない。

ブラピはベトナム戦争の英雄だったのに、その反対側のヒッピーの女の子に興味持ったりしてる。
アメリカ全体が大きく変わろうとしていた時代でもあるしね。
そういうのをリックの俳優人生に投影しています。

晩年のスティーブ マックィーンも出てくるけど、この人が本人にそっくりで、ポランスキー監督の悪口を言ってる。

マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートだけが若くて美しく幸せを満喫しています。
ポランスキーの奥さんだから、新しい波に乗ってるものね。

現実にはそのシャロン・テートに不幸が訪れるわけだけど、タランティーノは終盤にかけてこれこそが、やりたかったんだね。と、納得させられる脚本を書いてます。

タランティーノ節が大いにさく裂します。

ここにくるまで、長かったって言わないで。すべて意味のあるシーンとエピソードだから。

だから笑った、声出して。  

あのピットブル、欲しいな~。 キアヌの「ジョン ウィック」の相棒でもあるし。

あっ、ブラピね。 ブラピとレオは親友同士でもあるから、からみはいっぱいあるんだけど、意外と二人での会話は少ない。
ブラピ自身にセリフが少ない。 そういうところも、タランティーノ氏はよく心得てて感心しました。
二人でセリフの応酬なんかしようものなら、レオに食われちゃうもんね。
ブラピはそこにいるだけでいい! 大スターです。オーラあります。10代のヒッピーの女の子と一緒にいてもまったく「おじさん」になってない。 さすがのブラピ。

ダコタ・ファニングがどこに出てたかわからなかったんで、ネットで調べました。

へぇ~~~、と思った。 まったくわからなかった。 ごめん。

1969年の風俗やファッション、街並みを再現したのはすごいし、カメラワークと音楽のリンクも最高にかっこよかった。

来年のアカデミー賞に脚本賞か監督賞でからんでほしい。

どの監督でもいい。監督の書いたオリジナル作品が観たいから。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ