ゲームを通じて親子仲が深まる物語は斬新
- bat***** さん
- 2020年9月15日 19時36分
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仕事と出張続きだった父が、急に仕事を辞めて家に帰ってくることに。
長年関係が希薄だったので、家族はどう接すればいいのか迷いますが、息子は昔父と一緒にクリアしたかったファイナルファンタジーをプレイすることで、積み重ねてこなかった会話を交わし、距離を縮めようとします。
問題解決のプロセスに個人の特徴が出ると思いますが、親子関係の距離感を、思い出のあるゲームで解決しようとするストーリーが素敵でした。
ゲームと現実世界を行き来することで、映画は進みます。
仕事の大きなプレゼンを控えた息子に父が言ったアドバイスは、商品に愛情を持って接することでした。思いに忠実な姿勢は、お父さん譲りだったのですね。
成人した息子は仕事が忙しくなり、昔の父の立場がわかってきます。
急な仕事や明日のことを考え、家族との小さな約束が守れなくなる。でも、常に向き合おうと、父になんとか寄り添おうとする息子の姿に人としての思いやりを感じました。
ラストの「今度は一緒に倒せたんだな」の一言で、涙腺崩壊。
気持ちのわからない相手でも、自分から心を開いて寄り添う、その大切さと月日を重ねることで深まる親子関係を教えてくれた映画でした。
詳細評価
イメージワード
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