あらすじ・解説
酒に溺れて仕事も妻子も失ったカール(ゴロ・オイラー)は、ドイツのミュンヘンで一人暮らしをしていた。孤独に苛まれ“モノノケ”を目にするようになった彼を、日本人のユウ(入月絢)が訪ねてくる。彼女は10年前に東京に来ていたカールの父ルディ(エルマー・ウェッパー)と親しくしており、他界したルディの墓とかつてルディが住んでいた家を見に来たと話す。
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作品レビュー(37件)
- 角煮
1.0点
本当に意味不明。こんな変なストーリーの映画が遺作だなんて、樹木さんが可哀想。日本語のタイトルは「命短し恋せよ乙女」だけれど、ドイツ語は「Kirschblüten & Dämonen」=桜と妖怪。ドラマというより、ホラー映画。
- sia********
3.0点
樹木さんの最後の作品との事で鑑賞。 いつ出てくるかなと待っていたが、喋り出すまで結構長かった。もう少し出番長くして欲しかった。 が、樹木さんが話だしただけで、泣けて来た。 もっと見ていたかった。 樹木さんの雰囲気や会話が、面白かったりチャーミングだったり、泣けたり。 映像は綺麗。放題と反して意外なストーリーだったが、これはこれでオッケー。 少しノルウェイの森的な雰囲気を感じた。
- まあくん
2.0点
樹木希林の遺作ということで見たのだが、とにかく難解で理解に苦しむ作品。彼女も最後にほんの少ししか出てこない。
- akj********
3.0点
前半のドイツ青年の物語が長過ぎて不要。青年の家を訪ねてきた日本の少女(高校生ぐらい?)が不思議ちゃんで、青年を振り回し誘惑するのだが、話の展開が映画「私の男」(浅野忠信&二階堂ふみ主演)に似ている。少女の誘惑が妖艶過ぎて、大和撫子では無理があると思う。外国人から見た、日本人離れした変な日本人を観させられる映画。ドイツ青年を悩ませている家族のトラウマが延々と描かれるのだが、長過ぎるので早送りで観た。青年の甥が引きこもりで、額に卍のタトゥーを入れて笑わせようとしているので、大した悩みでも無いと判断した。早送りしても何ら支障は無い。少女が青年の元から消えた為、青年は少女を探す為、来日した。ここから見始めると良い。少女は既に死んでいて霊となって、樹木希林さんが働いている旅館に霊は消えていった。青年は旅館に泊まる事になったが、少女は希林さんの孫で母親と共に自殺したという事だった。そこで希林さんとのやり取りや霊となった少女とのやり取りが見せ場であり、ラストだけが凄く良かった。希林さんが映画タイトルの歌を口ずさむ場面だが、想像していたのとは違っていた。死を予感させる悲しい雰囲気ではなく、その直後にエンドロールで妖怪の絵が流れる為、良い意味で希林さんも妖怪婆さんになったような映像に見えた。死の悲しさではなく、霊・妖怪の面白さの方が印象に残った。遺作になってしまったが、希林さんも悲しむのではなく面白がって欲しいと思われていたはずだ。ドイツ青年は自殺を思いとどまったので、希林さんがドイツ青年に掛けた言葉が良かった。全体的に綺麗な映像メインで大した中身は無いが、後半の希林さん部分だけが観る価値のある映画である。
- fg9********
3.0点
…樹木希林の遺作とあったので、観てみる。 …あらすじは解説の次のとおりと書くような内容はないが、取り敢えずは書いておこう。 『酒に溺れて仕事も妻子も失ったカール(ゴロ・オイラー)は、ドイツのミュンヘンで一人暮らしをしていた。 孤独に苛まれ“モノノケ”を目にするようになった彼を、日本人のユウ(入月絢)が訪ねてくる。 彼女は10年前に東京に来ていたカールの父ルディ(エルマー・ウェッパー)と親しくしており、他界したルディの墓とかつてルディが住んでいた家を見に来たと話す。』 邦画だと思ったら、ドイツの監督が撮った作品だった。 で、カールはユウという不思議チャンと奇妙な同棲生活を送るが、2人の関係は肉体関係に発展しないので怪訝だったが、どうやら、カールは妻子がいても本質的にはオカマちゃんなのだった。 でも、中性的な魅力を放つユウにも魅かれ始めるが、ユウは忽然として姿を消してしまったので、彼女を追って日本の茅ケ崎まで追い求めるのだった。 で、その茅ケ崎の旅館の女将が樹木希林で、登場するまでには1時間半も要したので、登場したと思ったら、もう終盤なのだった。 で、女将の話によれば、ユウは彼女の孫で、何年か前に茅ケ崎の海に入水したとのことだったので、カールは今まで亡霊と付き合っていたことになるのか、それとも、彼のアルコール依存症の妄想を見せられていたことになるのかな??? こんな話の流れはどうでもよく、また、準主役のユウ(入月絢)にもあまり魅力を感じなかったな。 少年っぽい仕草の時は愛らしかったが、時折、女が顔に出ると淫靡さが漂って引いてしまった。 こんなこともどうでもよく、樹木希林が登場してからは、食い入るように画面を見詰めてしまう。 黒澤明監督の名作『生きる』で志村喬が歌った「ゴンドラの唄」を口遊む樹木希林の表情は格別で、カールに向かって「あなた、生きてるんだから、幸せになんなきゃダメね」というセリフは、死期を悟り切った樹木ならではのものだった。 撮影裏話に次のようなエピソードがあったそうだ。 生きる術を見失ったカールに、女将が片言英語で次のように言うのだ。 「ロンリー?」 このたった一言に、樹木の優しさ、哀しみ、切なさ等の全ての感情が包含されているように思えて、共演者・スタッフ一同が号泣してしまったそうだ。 この撮影終了から2か月後に旅立ってしまうのだった。 本筋のストーリーにはあまり魅かれるものはなかったが、死ぬ間際まで渾身の演技を見せてくれた樹木希林は十分に観るに値し、3.2点といったところかな。 ♪命みじかし 恋せよ少女 朱き唇 褪せぬ間に 赤き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日の ないものを♪ 改めて、ご冥福をお祈りいたします。 (メモ 総レビュー数:3835件、2020年度388作品目)
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