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ディリリとパリの時間旅行 (2018)

DILILI A PARIS/DILILI IN PARIS

監督
ミッシェル・オスロ
  • みたいムービー 78
  • みたログ 66

3.92 / 評価:50件

ベル・エポックの夢で包んだ、現代の課題。

  • ちゃび さん
  • 2019年9月2日 12時51分
  • 閲覧数 489
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

おもしろい!古き良き時代のパリの風景にうっとりし、服飾や調度品の鮮やかな色彩に目が喜びました。
情報量は多くても、某米国アニメみたいに疲れないのが不思議(笑)。
パリに居た芸術家・文化人の大挙出演もポイントですが、いかんせん、教養不足の私は把握できていないと思われます(汗)。それでもじゅうぶん心ときめきました!

ニューカレドニアから来た少女ディリリは、パリ万博で「動く展示物」になっていましたが(時代ですなぁ)、彼女は未開人でも無学でもなく、渡仏の船中で親切な伯爵夫人の教育を受けたおかげで美しい仏語とマナーを身につけた小さなレディ(異邦熊ながら、礼儀正しさと丁寧な言葉遣いで愛されたパディントンに似ていますね)。
フランス人との混血で、祖国では肌の白さを、フランスに来ると肌の黒さを指摘されることが、彼女の不満のタネでした。いわく「私はどちらでもあるし、どちらでもない。私自身なの」。

とにかくディリリがとても可愛らしい。利発で好奇心旺盛で勇敢で夢も希望もいっぱい。パリの暗い地域では昔の自分を思い出し「将来はこの人たちのためになることをしたい」と他者への心遣いも見せます。
万博会場でいきなりディリリをナンパ(笑)する誠実な美青年オレルも素敵。あまり高級とはいえない配達人の職に似つかわしくない(←失礼)気品があふれています。

そんな花のパリで少女が次々と誘拐される物騒な事件が発生。少女たちを救い出そうと、犯行グループ=男性支配団を追跡するディリリとオレル…。
…というちょっとしたミステリー仕立てなのですが、囚われの少女/女性への仕打ちが、想像の範囲を越えた驚愕の下衆さ。ファンタジーのつもりで見ていたら、頭に一撃くらった気持ちです。

ドキドキわくわくして楽しめたし、往時の華やかさに人種・移民やフェミニズムという現代性を織り込んだ意欲作だとは思いますが、どっちつかずの印象もなくはないかも。
暗い面をもう少し掘り下げてもよかった気がして、☆は4つです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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