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上映中

ディリリとパリの時間旅行 (2018)

DILILI A PARIS/DILILI IN PARIS

監督
ミッシェル・オスロ
  • みたいムービー 80
  • みたログ 149

3.78 / 評価:104件

設定と美術は好き。アニメと脚本に難あり。

  • Shoko さん
  • 2020年7月25日 19時37分
  • 閲覧数 578
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

ベル・エポックのパリが舞台のフランスのアニメーションと聞くとそれだけで興味をもちますよね。しかも100人以上をこえる当時の著名人がアニメで登場って。

まずは大好きなミッシャのポスターが街中に貼られていることにワクワクするけれど、ピカソやマティス、ルノワールやモネ、ロートレックもでてくるし、若きドビュッシーが新作オペラをエマ ・カルヴェに歌わせたり、サティが「グノシエンヌNo1」をピアノ演奏したり。
ミッシャのポスターに描かれたサラ・ベルナールその人もでてくるし、キュリー夫人も英国のエドワード皇太子も!そのほかの人物もロートレックの絵画からそのままでてきたようで、なんて素敵、夢のような世界が再現されて、、と思うのですが、反面、アニメがとても変わってます。

背景は監督自身によるパリの風景写真。
どれも素晴らしい写真なのですが、その上にCGソフトで作られたアニメキャラが重ねられていて、はじめはこういう味わいをねらった作品なのだろうと思っていたのですが、人物の動きがとてもぎこちなく、まるで似顔絵アイコン・アバターというか、昔のコンピューターゲームのキャラクターをみているかのよう。
う〜ん、これは子供向け教育アニメ的なものかなぁと思い、それでも街の美しさと著名人への興味でみていましたが、テンポが独特なうえ、フランス語のセリフを英語字幕でみていたこともあってか、途中で寝てしまいました。

はっと目がさめたら、一転して大変な事態になっていて。
誘拐された女性や小さい女の子たちが下水道にとらわれて、黒い服をきて四つん這いになり、男たちの椅子として使われている!
これは現在の男社会を憂う監督からのメッセージなのですが、そうはいったってこの表現は強烈すぎ!
う〜、さすがフランス。パゾリーニの「ソドムの市」が頭の中でフラッシュバックしちゃった(汗)
これは絶対子供向けではな〜い。
ところがエンディングの歌と踊りのなんと「のほほ〜ん」とした奇妙なテイスト。
変だ、変すぎる、と思って、後日覚悟の上で再び鑑賞。

何が起こるかわかったうえだったのと、今度は字幕を追うことばかりに気持ちを集中せず、細かい映像美を確認できたので(広重の絵画やヴァン・クリーフ&アーペルのジュエリーなど)、初見よりはショックも軽く、はじめは星2だ!と思っていた評価も3つにあがりました。
しかし、やっぱりもったいないなぁ。人種差別をなくし、男女同権をかかげ、貧困をなくし、弱き物を救おうというテーマがあるのはわかるのですが、盛り込みすぎのうえ、脚本がお粗末、この不思議な写真合成アニメの試みもうまく機能していなかったように思います。
ベル・エポックのパリをみるのは嬉しかったし、美術はとても美しかったのに。
ちょっと残念です。
DVDはジブリからの販売だそうです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • ファンタジー
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