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上映中

ひとよ (2019)

監督
白石和彌
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3.87 / 評価:1,013件

役者さんの演技に頼った感強めです

  • qqqqqqqqwo さん
  • 2019年12月9日 18時04分
  • 閲覧数 462
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    • 総合評価
    • ★★★★★

白石和彌監督作品にしては“静”な印象の作品でした。
しかし、前半からそれぞれの登場人物にどこかしら不穏な陰が見え隠れし、そのなかで音尾琢磨さんがぶっちぎりの癒やしキャラでした。音尾さんは私にとって近年稀に見るベストオブ屑俳優(最上級の賛辞です)でしたがこういう存在感の示し方をしても光るとても素晴らしい俳優さんですね。

本題のお話の方ですが、お話の筋としてはわかるけどそれ程の動きもなく割りと平板な流れが続きます。
最後のアクション的な流れはちょっと無理くりだったかな?不要とは思わないてすがちょっとリアリティを削いでいたようには思います。

ただ各々の俳優さんの演技が素晴らしかったですね。

三兄妹が中庭?でタバコを吸うシーンのあたたかさと切っても切れない血の繋がりへのやるせなさには涙が出ました。あのシーンが最も好きなシーンです。

三兄妹は皆さん素晴らしいのですが、特に鈴木亮平さんとMEGUMIさんのシーンはとても良かったです。
鈴木亮平さんは余り今まで作品も観たことが無く、唯一ちゃんと観たのが実写版ガッチャマン(笑)という悲劇的な出逢いだったこともありなんとなくウドの大木的な印象をもっていたのですが、心の痛みを抱えつつ、なおかつ当人が自らのもつ凶暴性=父親像に恐れおののいている感じを繊細に体現しておりとても良かったです。
常に何かから目を逸らして生きている人物像が生々しくていたたまれない気持ちになりました。
MEGUMIさんも良かったです。実はMEGUMIさんの演技はフジテレビのドラマのちょい役をしてる時から自然で出過ぎず、でもしっかりと役割をこなしていてとても頭の良い人だなと思っていました。
孤狼の血の時もあんなチラッと、しかもなんとも言えないシークエンスでの出演にもかかわらず絶妙な存在感を示していましたけれど今作ではとても重要な役。
白石監督わかってらっしゃるとちょっと嬉しくなりました。

田中裕子さんはさすがの演技ですが、このお母さんがちょっと私には深みがあり過ぎというかミステリアスというかなんだか哲学者や求道者のようでいまいち普通の地方のお母さんにしては子供達へのストレートな愛情が感じられませんでした。
メインは三兄妹だからの敢えての演出なのかな。

白石監督、今回はちょっと品行方正で役者さんの力に頼ってしまった感じが強く個人的には物足りないかなという感じです。次はまたバイオレンス盛り盛りでお願いしたいです。

でも佐藤健君の何故そこでそれ?なドロップキックに監督のケレン味混ぜたい衝動を感じられたのと、最後のサメサプリこれには無条件にアガったので大変満足です。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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