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魔法少年☆ワイルドバージン (2019)

監督
宇賀那健一
  • みたいムービー 14
  • みたログ 32

3.04 / 評価:27件

どちらにも突き抜けない半端さはよくない

  • TとM さん
  • 2021年9月24日 10時16分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

明らかなB級作品である本作が「良かった」「面白かった」と言ってもらうには、テーマや設定が童貞の魔法使いなわけだから徹底的にふざけるか、逆にしっかり深堀りするかだ。

どちらかといえばふざけている方を期待して観たわけだが、一定レベルではふざけているし、まあ笑えるし悪くはない。
しかし、求めていたものはもっと突き抜けたおバカさだったわけで、全く有り得ない謎展開が観たかった。どっかで常識が残っていて魔法使いだということ以外、割と現実的で、ちゃんとしすぎていた。

では、本当にちゃんとしていればいいと思うわけだが、表面的なストーリーラインだけ真っ当で、その他の部分が不足している。
まず、この設定で物語を作る場合、どうしても魔法使いに対して肯定的な答えか否定的な答えか、またはもっと違った何かを提示できなければいけないと思う。
しかし、最終的には主人公星村個人の物語に着地してしまって、広く訴えるようなものはなかった。
もう少し言うと、どこかで「魔法使いだっていいじゃない」というメッセージを期待していたし、それをどのように説得力を持って紡ぐのか興味があったのだが、そんなものはなかった。
むしろ逆に、魔法使いの人たちをフルボッコにしている印象さえある。
彼らの多くはなりたくて魔法使いになったわけではない(と思う)ので、そんなこと言われましても無理です。となるのではないか。夢も希望もない。(別にそれでいいのか?)

そもそも、ちゃんと物語を作るのであれば、男の童貞はダメで、女は神聖みたいな前時代的なのはダメよ。
魔法使いの妄想だとしても作品がそれを肯定してはダメ。20世紀じゃないんだから。

他にも、母の最後の言葉や、トラウマのことなど、設定として存在しているだけでほとんど回収できてない。
この辺に絡めて締めないとダメでは?
代わりの締めが「童貞だって人に優しくできる」って、「だって」って何だよ。それでいいのか?童貞は落伍者みたいになってるけどそれでいいのか?
自分もどちらかといえば彼らは落伍者だと思っている側だが、それを外に向けて発信したりしないぞ。むしろ陰ながら「頑張れ」と応援してるぞ。
一応作品の方向性としては応援のつもりなのかな。そんな印象は全く受けないが…

おふざけが足りず、真面目さも足りない。どっち付かずの中途半端な作品だった。
何となくじゃないメッセージとか、どちらかに振り切った明確な力強さ(おバカさでいい)が欲しかったね。

ダラダラと悪い点ばかり書いてしまったけれど、そんな真面目な作品ではないし、激しくクオリティが低いってこと以外はそこまで悪くない。
またもや童貞役の斎藤工が発するセリフの半分くらい「キン○マ」だっただけでも観る価値あるかも。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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