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イエスタデイ
2019年10月11日公開

イエスタデイ

YESTERDAY

1172019年10月11日公開

スナフキンM

4.0

ビートルズへの愛と優しさに溢れてる

ビートルズのファンでなくても劇中に登場する曲、たいていの人は知っているでしょう。 大停電によってなぜかビートルズがいなかったことになってしまうという、ある意味世界の危機でもなんでもないのであるが、ビートルズのスコアがいかに人々の心に響き、なくてはならない偉大な存在であるリスペクトを感じる。 同様にコカ・コーラやたばこがないってのは一種の皮肉であろうか。 主人公はインド系の売れないミュージシャンであるが、彼のみ(実は他にあと2人)がビートルズを記憶にとどめ曲と詩を再現できる存在。彼は劇中、自分の創作ではなく自分が売れてしまうことにとまどいや罪悪感を感じ続ける。これがこの作品のいい人しかでてこない(マネージャー除く)ところだ。 全編通しては、あまりに身近すぎて恋人になれないでいた彼と彼女のお互いを発見していくラブストーリーなのでよくある話であるが、ビートルズのスコアに合わせて時のうつろいで紡いでいくと、何ともハートウォーミングな世界に。 実際、彼の創作でなくても、世界はもとに戻らず、ジョン・レノンは殺されることなく、存命しているわけだから、彼の作品にしてもよいのである。あくまでゴーストライターとカミングアウトしているわけだし。 何より、主人公の心から優しい心根とそれによりそう、彼女や友人、ずれた、両親、そして、本物のエド・シーランがでていることで、爽快感溢れる作品であった。

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