ここから本文です

上映中

田園の守り人たち (2017)

LES GARDIENNES/THE GUARDIANS

監督
グザヴィエ・ボーヴォワ
  • みたいムービー 56
  • みたログ 39

3.93 / 評価:28件

女性の存在感が魅力的

  • じゃむとまるこ さん
  • 2019年7月23日 17時37分
  • 閲覧数 478
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

母なる大地で女たちは、
愛の種を撒き、
人生の実を刈り取っていく・・・

第一次大戦下のフランスで、出征した男たちに代わり、
必死に農場を守り続けた三人の女たちの物語。

フライヤーの惹句の通りの映画です、原題も「ガーディアンズ」で
邦題はちょい美し目につけられていますが表面上はその通りの映画です。

フランス伝統の王道女性賛歌映画です。

男は国を守るために戦い、女は銃後を守る・・・表面上はそんな中での悲喜こもごもだけれど、どの女も懸命に生きテリトリーを守り、テリトリーを作る。
この時代の村社会は男あっての女と建前はそうなっているけれど、実は女の力あっての家族。
何もかもわかっていても家族を守るために非情を承知で一つの決断をする、それが良かったかどうかはわからない、それでも後ろを振り向かない強さが実は悲しさ苦しさを自分一人で飲み込んだ結果だということに共感をせずにはいられません。
若い女も最後には誰も頼らない、自分一人で人生を受け止める決意をする。

対して男はどうなんだろう、建前だけは守っているけれど実はその存在は何だろうと思う、夫は?息子は?
それが家族なんだろうと思う、夫はどうかわからないが、最愛の息子には最大の愛情を注ぐ、それが息子のためであるかどうかは別として。

家族を守るために犠牲にした若い女は、人生を託すに足るものを手に入れた。
彼女は歌う、自分のすべてで愛すると、それが私の幸せ。

この映画で感じるのは男って何だろうということ。
田園には男なんて必要ない、でも愛する者は必要だし、男なしで愛する者は得られない。
映画での男たちの描き方はそう見える。

愛する息子や娘のためにはなんだってできる、それこそが女の生きがい、ということなんだろうけれど・・・

1935年公開の『ミモザ館』、2016年公開の『女の一生』と、誰かに自分の人生を依存した生き方はあまり良い結果にはならないな、と思う。
本作の息子も自分の考えを持たないヘタレだし、上記二作の息子たちも同様。
本作の”母”はとても魅力的ではあるが、息子を取り込んでしまう母の怖さも感じた。

母を近年グザヴィエ・ドラン映画の常連になっているナタリー・バイ、本作では毅然としてとても魅力的です。
その娘に実の娘ローラ・スメット、ジョニー・アリデイとの間の娘さんだそうです、この人も魅力的な人物像を作っています。

農作業の映像がとても美しく、牛や豚などの家畜の存在感も映像の魅力です。
この映画でミシェル・ルグランの曲を映画で聴ける最後になったようですが、甘やかで美しい曲が最後にふさわしいように思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ